カウンターのふたり
(2012年4月期・BS12・土曜)

脚本・演出:松木創
企画:中山和記
編成:池上直樹、鎌田雄介
プロデューサー:伊賀宜子
主題歌:アリル「if」〜もしも2人が〜

http://www.twellv.co.jp/event/counter/





第5話 虚構の夜
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薄暗い高級感の有るカウンターバーで山野冬子は、探偵の西崎
浩一
と会う。貴方は柘植しのぶさんか?問うた後、、言い直して
山野冬子さんか?と問う西崎。現在事務所が改装中なので、こんな
所で会うことになった事を謝罪する西崎。二人は飲みながら冬子の相談を
聞くことになる。
冬子が探偵に依頼する事とは、
妹の鏡子が突然連絡が取れなく
なった
という事。連絡が取れなくなって一ヶ月が経ち、働いて
いた大学の学生課にも無断で欠勤しているとの事。彼女は私
よりも3つ年下なので27歳だという。田舎の両親の元にも連絡
が無く、妹のアパートに合い鍵を使って中に入って見たが
何一つ変わった者がないという。最初は旅行に出たのかと思った
が、旅行鞄も残されていて、ただ本人だけが消えたのだという。
冬子は鏡子の写真を見せる。
しかし西崎によると
日本では警察に失踪届が出る数は年間8万件
にのぼる
とし、その
理由の殆どが金銭的な問題か宗教的な事
だという。自分から姿を消すのだとし、事件性が有る場合には
必ず何らかの痕跡が有るのだという。鏡子自身が捜されたくない
という場合も有ると告げると、冬子は突然西崎に対して興味の
無いフリをするのは辞めたらどうかと告げる。
意味が分からず話を聞いていくと、鏡子はストーカーに怯えて
いたとし、毎日アパートの前に立っていて、やがて職場の方にも
来るようになったという。更に連日電話が鳴っていたとの事。
警察にも電話したが取り合ってもらえなかったという。ストー
カーは帽子を深く被っていて、鏡子はその正体をある程度突き
止めていたという。黒い服を着ていて、ショートホープのタバコ
を吸っている男性。特徴は歩き方にあり、足を引きずっている
という。貴方はこの店が始めてのハズなのに、その特異性に
全く驚いた表情を見せなかったと問い詰める。

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一人の女性・鏡子が突然居なくなる。
冬子は探偵を呼び出し、彼女を捜してもらおうとするが、探偵
の姿は、鏡子が居なくなる前に語っていたストーカー像とソッ
クリ。そしてそんな探偵もまた鏡子に依頼されて、ストーカー
の女性を探っていた事を知る。互いに相手の存在を否定し合う
が・・・

冒頭では西崎側が怪しいと思わせ、会話していくウチに少しずつ
冬子の中の怪しさを引き出し、上手いこと立場を逆転させて
いく。心理的駆け引きを通して、相手の裏の裏をかくようにして、
自己保身の為の行動なのかと思わせつつ、相手の事を探ったり
してなかなか一筋縄ではいかない展開が用意された。

写真の撮り方が上手かった。
冒頭では綺麗に撮られたものだなと思っていたけど、冬子が
少しでも怪しい人物だと匂わせた途端に、写真自体が隠し撮り
の様な形で撮られたのではないかと思わせるものが有った。

結局鏡子が怪しいとの事だけど、一体何で嘘をついてまで
居なくなったのかな。

山野冬子 …… 笛木優子 (30歳)
西崎浩一 …… 小市慢太郎 (40歳、探偵)
写真の女 …… 多田安希 (山野鏡子)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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