デカ黒川鈴木
(2012年1月期・日テレ・木曜深夜枠)

脚本:大宮エリー
音楽:藤原いくろう
チーフプロデューサー:堀口良則
プロデューサー:福田浩之、河内俊昭
演出:本田隆一、島崎敏樹 ほか
主題歌:「あなたの笑顔」 YU-A

http://www.ytv.co.jp/deka/





第12話 エリート刑事の罠!初恋の末の殺人事件に隠された究極の純愛
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突然本庁から刑事の冬沢が赴任してくる。
黒川のかつての同僚故に、突然の再会に驚く中、自宅の椅子に
手足を縛られ、目を覆われた上に胸を一突きされた殺害される
事件が発生する。妻の亜紀は玄関の鍵が壊され、貴金属が
盗まれているとの事から、強盗犯による仕業かと思わせるが、
殺害された夏八木雅彦には多額の借金があり、それを相殺出来る
だけの保険金がかけられている事を知る。

初回の頃のあの不出来なドラマは何処に行ったのかという
感じに、今では上手い感じのドラマが描かれる。

なによりも感心したのは一連の事件の中で、視聴者がもっとも
疑問に思うところを最後に黒川が指摘する点で有る。

わざわざ自殺したのを殺人罪を背負ってまで借金を返そうと
している訳だが、冬沢誠のキャリアを考えると、5000万円くらい
ならば保険金を利用しなくても返せるであろう額だという点だ。

不自然に思えた自殺からの殺人すり替えの流れを最後に
整合性を合わせるかのように台詞の中でフォローした点は、
上手く出来ていたと思う。

今回は二段オチという事も有って、多少パターンが変わってい
て、二度にわたる静江のフォローが有ったりする点も面白く
出来ていた。

若干違和感が有るのは、やはり一話限りのキャラクターである
冬沢が突然黒川の元同僚として出てきて、事件の当事者となる
点か。この辺は仕方がないとはいえ、如何にもな味付けだったと
言う点では少々残念だった。

筆圧検査って静電気を使って行う物なんですね。
射光線法はもう過去の検査法なのかな。
CSIのマイアミでも同様の方法を使って調べているシーンが描かれ、
黒い粉をかけていたので何かと思っていたけど、静電気を使うと
凹凸部分に電気がたまるので、黒い粉がそこに吸着する事で分かる
みたい。黒川の優秀さを現すシーンだったけど、便せんを探し出す
流れはやや強引でもあったかな。

黒川鈴木 …… 板尾創路 (40歳、刑事、繊細なハート、"デキる")
白石高作 …… 田辺誠一 (37歳、黒川の部下、脳天気)
赤木忠志 …… 田中圭 (26歳、刑事、唯一の普通の人)
黒川静江 …… 鶴田真由 (35歳、黒川の妻、)
緑谷 緑 …… 藤本泉 (交通課)

居酒屋の娘 …… 岩崎名美
居酒屋の店主 …… 武田幸三
署長 …… 斉木しげる

冬沢誠 …… 佐野史郎 (本庁の刑事)
夏八木亜紀 …… 野村真美 (40歳)
夏八木雅彦 …… 藤原いくろう (45歳、元ミュージシャン)

島岡亮丞、渡辺郁也

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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