ダーティ・ママ!
(2012年1月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:秦建日子「ダーティ・ママ!」(河出書房新社)
脚本:白木朋子(1)(2)、小林昌(3)(4)
シニアチーフクリエイター:櫨山裕子
プロデューサー:西憲彦、内山雅博
演出:南雲聖一(1)(2)、茂山佳一(3)(4)
BONNIE PINK「冷たい雨」 

http://www.ntv.co.jp/dirtymama/





第4話 妊娠は女の武器!?期間限定愛人殺しの謎
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元麻布公園内で絞殺体・加藤奈枝が発見される。
派手な格好をしている女性の携帯履歴の中に、着信記録が
一件しか残されていなかったことや、自宅の鍵が無かったこと
で、不自然さを感じていくが、被害者を調べていくウチに、
妊娠していた事実も発覚する。

仕事と出産。
両立するのが非常に難しいであろうところに着眼点を持ち、
女性の社会進出に対してその辺の事情に触れていくテーマは
悪くはないのだけど、やはり主人公に共感すべき所が無い分、
なかなか感情移入がしづらいドラマである。

不思議な関係性を保つ小谷家の事情で有ったり、夕実自身の
心の問題だけを取り上げると、高子との絡みは悪くはないと
思う。

子供の存在を大切に思いつつも、妊娠しているかもしれない
葵に危険なことをさせたり、とにかく高子は自分の子供さえ
無事ならば良いのか?と思う行動が目につき、ダーティという
よりもエゴの固まりだなという印象だった。

今回の事件の流れを見ても、犯人は加藤奈枝を殺す必要が
有ったのだろうか。色恋沙汰になるとどうしても身分の高い
方が不利に働くのだろうか。奈枝は彼を脅そうとしていたけど
寧ろ酷い態度を取っているのは彼女自身の方なので、訴えら
れて立場が悪くなるのは彼女のような感じがする。

橋蔵くんに関しても、嘘をついたら反応するという特殊能力が
有るわけで、人との会話に於いては、意図的に高子が相手から
意見を引き出して、その真意を橋蔵くんを使ってその真意を
確かめようとしているのかと思えば、都合の良いときにしか
「だぁ」と言わず、その辺の曖昧さも目立つ。

ヒゲを剃る剃らないだけの為に、安田顕さんを使うというのも
実に勿体なく、キャラクターを持て余している感じだね。

丸岡高子 …… 永作博美 (41歳・麻布南警察署 刑事)
長嶋葵 …… 香里奈 (27歳・刑事)
佐々木卓也 …… 上地雄輔 (30歳・刑事)
白戸一郎 …… 安田顕 (41歳・刑事)
深沢保 …… 八嶋智人 (42歳・刑事)
大野道夫 …… 佐藤二朗 (45歳・刑事)
赤石平介 …… 野間口徹 (37歳・刑事)
原正春 …… 林泰文 (35歳・刑事)
ムツミ …… 加藤虎ノ介 (ガールズバー"百蘭"店を経営・情報屋)
凛々 …… 福本幸子 (ムツミの店で働く)
丸岡橋蔵 …… 池田翼、池田彗
香山靖子 …… かたせ梨乃 (香山大輔の母)


小谷夕実 …… 市川実和子 (カメラマン)
小谷一途 …… 小林正寛 (ウェブデザイナー)
加藤奈枝 …… 前田綾花 (27歳、派遣)
島崎 …… 高橋努 (営業促進部、奈枝の上司)

伊藤力、中山雄介、松澤仁晶、小栗山晃市、志摩鮎子、水羽香帆
祐葉、丸山裕一、末広矩行


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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