ダーティ・ママ!
(2012年1月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:秦建日子「ダーティ・ママ!」(河出書房新社)
脚本:白木朋子(1)(2)、小林昌(3)(4)
シニアチーフクリエイター:櫨山裕子
プロデューサー:西憲彦、内山雅博
演出:南雲聖一(1)(2)、茂山佳一(3)(4)
BONNIE PINK「冷たい雨」 

http://www.ntv.co.jp/dirtymama/





第5話 産婦人科立てこもり犯人は不妊治療中!?
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妊娠しているかと思った葵だが、実際には単に生理が遅れて
いるだけだった。その事実を卓也に話すことが出来ず、彼が
必要以上に葵の体調を気にしていることに済まない気持ちを
持ちつつもなかなか告白できずにいた。その流れから葵は
藤田レディースクリニックに居たところで、突然猟銃を持った
容疑者矢沢が乱入し、人質を取って籠城する。すぐに警察に
連絡が入り、周りは取り囲まれるが・・・

ここまで大袈裟に扱わなくても、何処かで説得できるような
犯人像だった事もあり、少々回り道が過ぎる内容だった。
周りが犯行を煽って、より大きな罪に問わせていく様なもの
が有ったりして、少々犯人にとっては悲惨な感じに写るかも。

高子の計画は無茶苦茶だとするけど、最後はきちんと整合性
を図っていく内容だと思っていただけに、やや疑問の残る所
も有る。
計画が二転三転していく中で、何処まで彼女が意図的に犯人
を誘導しているのか。彼女の話術が本当に犯人を説得に値する
だけのものが有るのかなど疑問が残る。

また人質の一人として存在している牧田美穂など、最早人質
として顔は無く、ただ不安を煽っていたり、緊張感もなく
言葉多げに流れを邪魔しているばかりの印象が残った。

子育てと仕事の大変さを唱える流れは悪くはないけど、毎回
のようにその主張を押しつけがましく描くというのも、かなり
マイナスに働く要素だ。行政を批判するのも興味深い反面
その辺の要素を取り上げることで、共感を持たせようとする
作為的な意図を感じてやや押しつけがましい流れがあった。

妊娠9週目だとする舞子の事情を勘案すると、その事実を知ら
ない今回の犯人は、既に見限られていたという所なのだろうか。

丸岡高子 …… 永作博美 (41歳・麻布南警察署 刑事)
長嶋葵 …… 香里奈 (27歳・刑事)
佐々木卓也 …… 上地雄輔 (30歳・刑事)
白戸一郎 …… 安田顕 (41歳・刑事)
深沢保 …… 八嶋智人 (42歳・刑事)
大野道夫 …… 佐藤二朗 (45歳・刑事)
赤石平介 …… 野間口徹 (37歳・刑事)
原正春 …… 林泰文 (35歳・刑事)
ムツミ …… 加藤虎ノ介 (ガールズバー"百蘭"店を経営・情報屋)
凛々 …… 福本幸子 (ムツミの店で働く)
丸岡橋蔵 …… 池田翼、池田彗
香山靖子 …… かたせ梨乃 (香山大輔の母)


矢沢真司 …… 波岡一喜 (犯人、妻・舞子は不妊治療)
藤田 …… 高橋ひとみ (クリニックの院長)
牧田美穂 …… 平岩紙 (妊婦、人質)

伊東力、中山雄介、加茂美穂子、橘あんり、万善香織
田島俊弥、小林さやか、柳下李里、末広矩行


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