ダーティ・ママ!
(2012年1月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:秦建日子「ダーティ・ママ!」(河出書房新社)
脚本:白木朋子(1)(2)(5)、小林昌(3)(4)(5)(6)(7)、秦建日子
シニアチーフクリエイター:櫨山裕子
プロデューサー:西憲彦、内山雅博
演出:南雲聖一(1)(2)(4)(7)、茂山佳一(3)(5)、狩山俊輔(6)
BONNIE PINK「冷たい雨」

http://www.ntv.co.jp/dirtymama/





第8話 愛と絆の卵投げ
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深沢は17歳になる息子・太郎とうまく接することが難しく
なる中、町では未成年者による通り魔事件やドラッグの事件
が多発していた。特にダブルと呼ばれる合成麻薬はティーン
エイジャーを中心として広く出回り、警視庁としても大々的
な捜査で取り締まろうとしていていく。

今回は秦建日子さん自らがメガホンをとってドラマを描いた
様子。親と子の関係について今一度考えさせる機会を与えた
話で、マルコー自身が親の立場から上司の父親の威厳を取り
戻させるために奔走する話。

誰が脚本を担当してもマルコー自体のキャラクターに対する
違和感は払拭することはできない感じ。
もはや捜査自体が相当ずさんで、犯罪者が犯罪者に見えない
漫画チックな状態の中、卵爆弾だけは相当なこだわりを持って
いる様子で、より視聴者の漫画脳に訴えかけるものがある。

一挙両得のような形で、親子の絆を取り戻させる流れと、
犯罪を阻止する流れがあったのかもしれないけど、なんか
やってることがギャグとしか思えない、正直権田章二は、マル
コーに協力して太郎を怖がらせるだけの存在なのかと思っていた
けど、本当に犯罪の主犯だったという時点で唖然とするものが
あった。

おとり捜査、容疑者の泳がせ方は適当すぎるし、葵は見張りを
しながら大声でリアクションとりまくり。
追跡装置任せの展開で現場で、少年を監視するのは使えるのか
どうかわからない葵だけという心細い状況ばかりが描かれる。

ルールを無視する奴らにルールを守っていたらいつまでも
追いつけないとする主張はとても心に響くのだけど、その方法論
はそれを主張するマルコー以外のところでリスクを背負わされ
ているというところがこのドラマの感情移入が難しい部分で
あり、大人の威厳を取り戻させるために子供を危機にさらすと
いうのもある意味限度があるだろうという感じだった。

丸岡高子 …… 永作博美 (41歳・麻布南警察署 刑事)
長嶋葵 …… 香里奈 (27歳・刑事)
佐々木卓也 …… 上地雄輔 (30歳・刑事)
白戸一郎 …… 安田顕 (41歳・刑事)
深沢保 …… 八嶋智人 (42歳・刑事)
大野道夫 …… 佐藤二朗 (45歳・刑事)
赤石平介 …… 野間口徹 (37歳・刑事)
原正春 …… 林泰文 (35歳・刑事)
ムツミ …… 加藤虎ノ介 (ガールズバー"百蘭"店を経営・情報屋)
凛々 …… 福本幸子 (ムツミの店で働く)
丸岡橋蔵 …… 池田翼、池田彗
香山靖子 …… かたせ梨乃 (香山大輔の母)

村上玲子 …… 板谷由夏 (雑誌社勤務、"週刊文化")
権田章二 …… 高杉亘 (サクラバ会NO.1)

築山万有美、窪園純一、喜多川2tom、遠藤誠、神前元、津乃村
真子、北見誠、寺本翔吾、宇田卓也、ロッキー、澤江晃史、
市川葵、中田裕士

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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