ダーティ・ママ!
(2012年1月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:秦建日子「ダーティ・ママ!」(河出書房新社)
脚本:白木朋子(1)(2)(5)、小林昌(3)(4)(5)(6)(7)、秦建日子
シニアチーフクリエイター:櫨山裕子
プロデューサー:西憲彦、内山雅博
演出:南雲聖一(1)(2)(4)(7)、茂山佳一(3)(5)、狩山俊輔(6)
BONNIE PINK「冷たい雨」

http://www.ntv.co.jp/dirtymama/





第9話 子連れ刑事免職危機…さよなら、橋蔵
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

高子が違法捜査をしている事を週刊誌で取り上げられ、その
記事を書いたのが卓也の知人である玲子だと知る。
高子は監察官から呼び出しを食らい、もう一度週刊誌に書かれ
たりすれば免職処分である事を言われる。
そんな中、高子が更なる違法捜査をして被害を受けた人物が
居るとして、門田という人物が玲子に接触するが、実は彼は
かつて高子に逮捕された放火魔だった。

違法捜査の件ばかりが前面に押し出された格好だが、一番の問題
は刑事が現場に赤ちゃんを連れ歩いていることだと思う。
違法捜査に於いては、その是非が問われる事はあっても、結果
を出している状況の中では批判はいくらでも交わせそうな気が
するし、所詮は週刊誌の書くこととして、寧ろ刑事側に有利に
働くような気もする。

今回は何と言ってもなぜ高子が赤ちゃんを連れて現場に出ている
のかが語られるという話で、高子に対する援護射撃を行うような
流れであった。
捕まえた容疑者から逆恨みを受けるとする難儀な職業によって、
身近に置いておこうとする気持ちは分かるけど、やはりその結果
赤ちゃんが危険な現場に出るとなれば本末転倒ではある。

卓也のキャラクターがあまりに共感が出来ない事もあって、
この人物をメインの流れに組み込もうとすると、どうしても
きな臭くなる。

それぞれの正義を貫くためにジャーナリストと刑事の仕事を
嘘偽りなく描いていくのは悪くはないし、高子が行っている
違法捜査を目の前で実践して見せるというのも悪くはないんだ
けどね。

ようやく高子の中でも葵の妊娠初期の母胎を気遣う姿があっ
たり、葵のために父親が誰なのかを突き止めてあげるとする
お節介ぶりが見られる辺りも、良かったと言えば良かった。

丸岡高子 …… 永作博美 (41歳・麻布南警察署 刑事)
長嶋葵 …… 香里奈 (27歳・刑事)
佐々木卓也 …… 上地雄輔 (30歳・刑事)
白戸一郎 …… 安田顕 (41歳・刑事)
深沢保 …… 八嶋智人 (42歳・刑事)
大野道夫 …… 佐藤二朗 (45歳・刑事)
赤石平介 …… 野間口徹 (37歳・刑事)
原正春 …… 林泰文 (35歳・刑事)
ムツミ …… 加藤虎ノ介 (ガールズバー"百蘭"店を経営・情報屋)
凛々 …… 福本幸子 (ムツミの店で働く)
丸岡橋蔵 …… 池田翼、池田彗
香山靖子 …… かたせ梨乃 (香山大輔の母)

村上玲子 …… 板谷由夏 (雑誌社勤務、"週刊文化")
門田裕二 …… 長谷川純 (2006年2月15日三田記念病院放火未遂)
真島 …… 升毅 (監察官)

福本伸一、富澤沙知、今野たか美、山口みよ子、店長松本
岡部雅子、木崎浩之

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system