ダーティ・ママ！ (2012年1月期・日テレ・水曜22時枠) 原作：秦建日子「ダーティ・ママ!」（河出書房新社） 脚本：白木朋子(1)(2)(5)、小林昌(3)(4)(5)(6)(7)、秦建日子 シニアチーフクリエイター：櫨山裕子 プロデューサー：西憲彦、内山雅博 演出：南雲聖一(1)(2)(4)(7)、茂山佳一(3)(5)、狩山俊輔(6) BONNIE PINK「冷たい雨」 http://www.ntv.co.jp/dirtymama/

第10話 橋蔵奪還！子連れ刑事最後の戦い！！
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高子は橋蔵の親権を父方に奪われる中で、葵の元にかつて高子
とバディを組んでいたとする先輩刑事の斉木が接触してくる。
彼は難病の子供を支援している活動を行っているというが・・

奇異な行動を起こしている高子に共感できるのか否かが生命線
だったこのドラマ。
最後の最後までなかなか彼女という人物を理解する事は難しか
ったし、妊娠初期の葵を次々と使い回していたり、ドヨドヨ〜
っとした卓也が所轄の刑事なのかチームの一員なのか分からな
いまま、ドラマに頻繁に関わってきたり、葵に対して、歯切れ
の悪いつきあい方をしていくところなど、このドラマの誰に
感情を移入すべきかよく分からないものが有った。

最後は大盤振る舞いとばかりに卵だらけ。

都合良く現れた高子の元上司の斉木道隆。
そんな彼が起こしている犯罪もあまりに大胆で現実離れした
所が有り、わざわざトレーラーを使って人身売買のような目立
つ行動を取らなくても良いんじゃないかという感じの流れだった。

結局それも有りだと視聴者をうならせる高子のシーンが殆ど無く、
一見危険なことをしているけれど、理解してみれば実は安全だと
言わんばかりの展開だけど、とてもそうとは思えない状況の中、
最後まで突き進んでしまった格好だった。

シングルマザーが持つ微妙な心情に対するエールを送るような
意図が有ったのかもしれないけど、もう少し初期設定自体を見直した
方が良いかと思う。小説の中では可能なものでも、流石に映像化
すると無理のありすぎる内容だった。