ドクターX 〜外科医・大門未知子〜 (2012年10月期・テレ朝・木曜21時枠) ゼネラルプロデューサー：内山聖子 プロデューサー：大江達樹、西河喜美子、霜田一寿、池田禎子、大 垣一穂 演出：田村直己、松田秀知 脚本：中園ミホ 音楽：沢田完 主題歌：Superfly「Force」 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x/

第4話 ４９時間！？１００億の患者を救え
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第二外科の医師で腹腔鏡手術のスペシャリストの加地先生が
テレビの取材を受け、病院側としても回転率の高い腹腔鏡手
術を求めてくる患者が多くなることは経営的にも喜ばしい
事だという。加地先生は取材の中で患者の命を救うことに
価値を見いだしている事を告げ、決して金ではないプライス
レスのライフワークだと主張する。そんな中で、そのテレビ
番組を見たファンドマネージャーの四谷はこの病院を訪ねて
くる。加地の高校(灘高)時代からの友人である彼は、加地の
主張とは逆に一日に何億も金を動かし利益を生む人物だった。

大門に対する敵対心を最も抱いていた加地秀樹をフューチャー
した話だった。
何でも出来ると思われていた大門だが、開腹手術にこそ自信が
在る物の、腹腔鏡に於いては加地に対して一目置いたところが
あり、目の前での執刀を見る事を報酬とすることで、プライス
レスを実現したような話だった。

どの人物も例外なく金を求めている現実が有り、そんな中でも
大門の存在感が遺憾なく発揮されるところは、旨いところ。

加地の扱いが「DOCTORS〜最強の名医〜」の高嶋政伸演じる
森山卓っぽさが有って、上手い事プライドを損ねないように
使い倒す辺りの展開が心地よい。

腹腔鏡と内視鏡を同時に扱うハイブリッドな異次元の手術法に
対して、大門は加地の顔を立てるが為に出来ないと言っていた
のかと思わせ、実際にはそんな術式が一人で出来るハズは無く、
大門の中にも限界が有る事を示した。それでいて大門の力を
誇示しているのだから、旨い演出だった。

それにしても神原のタヌキっぷりが笑えるな。