はつ恋
(2012年4月期・NHK火曜22時)

脚本・中園ミホ
演出・井上剛
音楽・渡辺善太郎

http://www.nhk.or.jp/drama10/hatsukoi/





第4話 Innocent Night / せつない秘めごと
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無事緑のガンの切除も終わり、パリに戻ろうとしていた三島。
しかし緑は胸に違和感を感じ、高熱で倒れてしまう。
それを聞いた三島は空港にいたが急遽病院に戻ってきて緑の
処置に当たる。単に胸に水が溜まっているだけだとするが、
緑は癌が完全に切除し切れていないのではないかと疑っていく。

どんなに説明しても晴れない不安を抱えているのが癌患者だと
思う。そんな不安な緑の心境が三島との過去の関係と共に
描かれ、優しさの裏にある現実の姿に不安を覚えたり、また
緑の前に手術した教授の死が有る意味恐い感じに緑の行く末
を示唆しているのではないかと思えたりして、視聴者の不安を
上手く煽った感じの展開だった。

三島が突然変わってしまった原因は父親の死にあるのかと思った
けど、父親の葬式の時には既に医師として活躍している様だった
ので、その辺の時系列がイマイチよく分からない所も有る。
そしてこの時関係を持った事で子供が授かったという事だよね。

今回は随分と過去の映像の中にも重要のエピソードが含まれて
いたので、とても面白く描かれていた。

三島との関係について同期生だったとする事実さえも隠し通し
ている妻の姿に夫が不審に思うのは当たり前だと思うし、過去
に於いて二人の関係が中途半端な気持ちのまま離れてしまった
が為に、今でも気持ちが残っていることが明らか。

お節介すぎる広瀬とか、ちょっぴり意地悪な表現で上司に
男性と女性の恋愛観を語る桃子、そして未だに一方通行の恋を
しているであろう幸絵の姿が有ったりと、面白くドラマをかき
乱す為の役者も揃っているかな。

過去緑の妊娠していた相手が三島だったとする事実がいつ発覚
してしまうのかが、このドラマの一番の爆弾として存在して
いるので気が抜けないね。

正直二人の関係を暴露しようとするマスコミの存在とかは要ら
ない様な気がする。
今期のドラマの中ではもう一度君に、プロポーズなんて
TBSの見本となるドラマを見ると、あんまり派手さばかり
を追求しなくても十分ドラマの面白さを感じる作りは出来る
ものだと改めて感じる。

村上緑 …… 木村佳乃 (言語聴覚士)
緑が豊崎の頃 …… 橋本愛
村上潤 …… 青木崇高 (緑の夫。職業は生命保険会社営業所所長)
村上健太 …… 里村洋 (緑の息子・小学一年生)
三島匡 …… 伊原剛志 (肝臓外科医)
若き日の三原 …… 小林ユウキチ
豊崎勝 …… 串田和美 (緑の父、妻を亡くし緑と二人暮らし)
広瀬光二 …… カンニング竹山 (緑と三島の同級生。弁当屋を営む。)
広瀬ゆり子 …… 安藤玉恵 (光二の妻。高校の後輩)
酒井桃子 …… 藤澤恵麻 (潤が勤めるリバーライフ生命の生保レディ)
青山千香 …… ソニン (雑誌記者。三島のおっかけ?)
中山貞夫 …… 大竹まこと (失語症になり、リハビリセンターで緑
が担当する)
高野秀則 …… 中原丈雄 (東都医科大学教授)
蛯名徹 …… 平田満 (東都医科大学教授)
前田 …… 山崎一 (東都医科大)
岡倉 …… 浜田晃 (東都医科大・名誉教授)
町田 …… 山中崇 (医者)
幸絵 …… 佐藤江梨子 (三原匡の元妻)
妙子 …… 広岡由里子 (生保レディ)
アケミ …… 平田敦子 (生保レディ)

守井文孝、水野あや、金子ゆい、古賀昭貴、田窪一世

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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