はつ恋
(2012年4月期・NHK火曜22時)

脚本・中園ミホ
演出・井上剛
音楽・渡辺善太郎

http://www.nhk.or.jp/drama10/hatsukoi/





第6話 Endless Kiss / あわく激しく静かな誓い
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脳出血の後遺症で失語症になった三島。
幸絵は初恋の相手である緑ならば治せるのではないかと考え
助けを求める。緑は夫に事情を話すと、夫もこのまま断れば
緑にとっても心残りになるのではないかと感じて、認めて
いくが・・・

なんとなく「冬ソナ」っぽい公民館でのピアノのシチュエーショ
ン。初恋に勝る物はないとするテーマ性は、まさに冬ソナ。
テレビ東京ではまたかよってくらい、このクソ熱い夏に冬ソナ
の放送が始まっているし、昨日見たTBSのドラマの中でも、やたら
とヨンジュンさんのポスターを見かけた気がする。

緑が過去に二度涙したという流れは悪くないのだけど、やはり
父親の口からその事実を告げられ、間髪入れずにお前かと激高する
辺りのシーンはなんとなくセンスを感じないシーンだった。
酒の勢いで出た言葉なのかも知れないけど、言葉で直接伝える方法論
は、プロの脚本家・演出家では無くても出来るものだ。こういう事実
はもう少し間接的な表現やシチュエーションやタイミングで伝えて欲しい。

また公民館でのシーンを桃子が見ているとか、都合良く現実
逃避する為の存在として彼女を登場させている辺りは、ドラマとして
はお約束なんだけど、ちょっと味気なさが有った。

三島の居場所をどんどん奪っていき、それを見過ごせないと
する緑の中で、気持ちを膨らませていくのだろうけど、喋る事が出来る
きっかけ作りなど、もう少しロマンチックなドラマ性を持たせて欲しい。
「冬ソナ」と違って記憶を失っている訳ではないので、過去の記憶を使った
ドラマチックさを作るのは難しいとは思うんだけどね。

潤にとっては複雑な状況で、三島と関わるなとは言えないだろうし、
緑が真剣に助けようとしている姿を見て嫉妬するのは分かるけど、
医師と患者の線引きを求めたところで、かつての同級生なのだからそれは
無理な話だと思う。
ただ一度認めた以上は、もう少し信用して見守っていても
良いのではないかという気がする。夫の態度が過敏すぎて、や
やドラマっぽさを感じる所だったな。

村上緑 …… 木村佳乃 (言語聴覚士)
緑が豊崎の頃 …… 橋本愛
村上潤 …… 青木崇高 (緑の夫。職業は生命保険会社営業所所長)
村上健太 …… 里村洋 (緑の息子・小学一年生)
三島匡 …… 伊原剛志 (肝臓外科医)
若き日の三原 …… 小林ユウキチ
豊崎勝 …… 串田和美 (緑の父、妻を亡くし緑と二人暮らし)
広瀬光二 …… カンニング竹山 (緑と三島の同級生。弁当屋を営む 。)
広瀬ゆり子 …… 安藤玉恵 (光二の妻。高校の後輩)
酒井桃子 …… 藤澤恵麻 (潤が勤めるリバーライフ生命の生保レディ)
青山千香 …… ソニン (雑誌記者。三島のおっかけ?)
中山貞夫 …… 大竹まこと (失語症になり、リハビリセンターで緑
が担当する)
高野秀則 …… 中原丈雄 (東都医科大学教授)
蛯名徹 …… 平田満 (東都医科大学教授)
前田 …… 山崎一 (東都医科大)
岡倉 …… 浜田晃 (東都医科大・名誉教授)
町田 …… 山中崇 (医者)
幸絵 …… 佐藤江梨子 (三原匡の元妻)
妙子 …… 広岡由里子 (生保レディ)
田口アケミ …… 平田敦子 (生保レディ)

大鷹明良、ミョンジェ、串田和美

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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