ハングリー!
(2012年1月期・フジ・火曜22時枠)

脚本:大森美香
プロデューサー:河西秀幸、平部隆明
演出:本橋圭太、白木啓一郎、木内健人
音楽:大橋トリオ
THE BAWDIES「ROCK ME BABY」
安田奈央「真夜中のひだまり」
ROCKHEAD「自由の街」

http://www.ktv.jp/hungry/index.html





第4話 オマール海老だ!恋は涙味だ
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

麻生は高嶺薫から一度「ル・プティシュ」の料理を食べてみろ
と言われ、高級オマールエビを持ってやってくる。10匹を
プレゼントする変わりに最後の一匹は自分のために料理し、
もしもそれが美味しければ食材費は払わなくても良いと告げら
れる。

英介に対して好意を寄せる物の中に、彼のどんな所に惹かれ
ているのかという点がドラマの流れを二分させる。

元々まりあと別れて千絵との関係を接近させていくと思って
いただけに、有る意味では都合の良い流れではあるけれど、
まりあとの距離を取る間に、上手く千絵が心の隙間として
入ってきそうな予感を感じさせるもの。そして拓との間で
片想いのトライアングルが成立していったりするのかな。

忙しい展開の中でも、可能性を感じる一面と時期尚早感の
両面から描かれた。

それぞれにレストラン内で役割を持たせたのは悪くないけど、
特に専門的知識を持ち合わせている訳ではない人たちに対す
る違和感は未だに払拭されず、その中でも本気で料理に対する
姿勢を感じのが主人公だけで有るという違和感が存在する。
この流れは最後まで付きまといそうだ。

可能性としてはオマールなどの客を引きつける目玉商品が有れ
ば、客足は自然と店に集まってくるというという事だ。

今回は客の求めている好みの味をつかみ取ることで、上手く
一つのドラマを成立させたけれど、この手の料理のネタとして
は悪くはないのだけど、如何せん主人公の味覚に対する才能
だったり、知識の源が、過去に頼りっきりで説得力が足りない。
同じ料理人仲間の男性から、主人公が音楽に興じている間に
自分はこれだけの経験を積んだと主張していることからも
恐らく作者としてもその辺の違和感を埋めようと必死になって
いる事は明らかだが、ドラマではどうしても経営と料理人と
しての修行の狭間で、テーマが集中し切れていない事情も存在
して、より説得力を失ってしまうジレンマが存在している。

今回の元気のない老婆のエピソードも、ただ時男にエビを食
べさせない為の強引な割り込み程度しか感じられず、少し
残念な内容だった。

山手英介 …… 向井理 (29歳、「ル・プティシュ」シェフ)
大楠千絵 …… 瀧本美織 (19歳、女子大生)
橘まりあ …… 国仲涼子 (32歳、英介の彼女)
住吉賢太 …… 塚本高史 (30歳、「ル・プティシュ」スタッフ)
平塚拓 …… 三浦翔平 (25歳、「ル・プティシュ」スタッフ)
藤沢剛 …… 川畑要 (30歳、「ル・プティシュ」スタッフ)
大楠佐助 …… 佐藤勝利 (千絵の弟)
白山祐希 …… 鈴木砂羽 (音楽マネージャー)
海老名睦子 …… 片桐はいり (ル・プティシュ従業員)
和泉佳奈 …… 宮地真緒 (ガステレア)
柏木一平 …… 石黒英雄 (ガステレア)
東則夫 …… 田山涼成 (ガステレア)
戸塚杏 …… 林丹丹 (ガステレア)
高木奈々 …… 山下リオ (千絵の大学の友人)
大楠義明 …… 橋本じゅん (千絵の父、農家)
山手華子 …… 片平なぎさ (英介の母、フレンチのシェフ)
山手太朗 …… 大杉漣 (英介の父、売れない画家)
麻生時男 …… 稲垣吾郎 (39歳、レストラン「ガステレア」オーナー)
川和透 …… 丸山智己 (銀行員、まりあの同僚)


高嶺薫 …… かたせ梨乃 (女優、華子の友人)
フミ …… 佐々木すみ江 (三重県・浜島出身、磯笛岬で海女)
美咲 …… 谷村美月 (フミの孫)


浜野謙太、斎藤宏介、鈴木貴雄、横田美紀、矢敷真帆
佐藤弥生、石澤美和、のーでぃ、田島きよ乃、安達功一
新井保男、太田裕、片桐はいり、市原佳祐、大出雅也
海谷紘平、杉山裕太郎、たかはら塁、中野雅弘、布施曜子
室谷康博、石川樹


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system