息もできない夏
(2012年7月期・フジ・火曜21時枠)

編成企画:太田大
脚本:渡辺千穂
演出:河野圭太、城宝秀則
プロデュース:川西琢
音楽:井筒昭雄
主題歌:BUMP OF CHICKEN「firefly」
挿入歌:アデル「Set Fire To The Rain」「Someone Like You」

http://www.fujitv.co.jp/ikimodekinai_natsu/index.html





第8話 一編の記事が全てを壊す…今はただ抱きしめて
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樹山の後輩記者・中津が署名記事として、玲の事を引き合いに
出した無国籍児たちの現状を描いた記事を掲載する事で、
一度は沈静化していた葉子の夏目を刺した事件が再び世間に
サラされる事になる。中津は記者として信念を持って書いた
つもりである事を指摘するも、記者と違って書かれた家族は
その後も人生は続くのだとして、樹山は中津を問い詰める。
その記事の影響から葉子は職場を追われ、麻央は学校でもイジ
メに合う様になる。そして玲も事態が落ち着くまで仕事を休養
して欲しいと言われてしまう。

無国籍児の問題は取り上げるべきものだと思うのだけど、
やはり議題として取り上げるには、中津が書いたようなフィク
ション性も時に必要だという所なのだろうか。

草野が思った程にダークサイドの人間で無かった所は良かった
し、中津も不自然なくらい、その後の影響を気にしている姿を
見ると、殺伐としている世の中に於いても、全てが否定的では
ないと感じる所に繋がっている感じもする。
ただまぁ世間の好奇の目というのが如何に身勝手で無慈悲な
ものなのかは相変わらず描かれているかな。

ここまで戦ったのだからやはり堂々と東京のこの土地で玲には
戦って欲しいところ。
不条理な形で積み重なってくる重圧、ストレスがここにきて
爆発したのだろうけど、確かに玲にしてみれば、犯罪など何一つ
犯しておらず、身勝手な親のせいで今の状況に追い込まれている
ので、何を頑張ったら良いのか分からないとする言葉は心の
響くところがあった。

店の対応とかネットでの書き込みが、視聴者と思っている方向性
とは逆の意味合いを持って居て有る意味虚を突かれた感じも
するけど、その辺の違和感を取り除けば面白く見られている
かな。

谷崎玲 …… 武井咲 (19歳、「戸籍を持たない」)
樹山龍一郎 …… 江口洋介 (41歳の元・新聞記者)
谷崎葉子 …… 木村佳乃 (39歳、看護師)
谷崎麻央 …… 小芝風香 (14歳、娘、中学生)
草野広太 …… 中村蒼 (22歳、生活保護の相談)
谷崎香緒里 …… 浅田美代子 (62歳、祖母)
鮎川宏基 …… 要潤 (39歳)
夏目周作 …… 北大路欣也 (63歳、旭川精密機器)

安倍川衣里 …… 橋本麗香 (パティスリー・シャルロット)
田所光子 …… 濱田マリ (南区役所)
矢崎 …… 佐伯新 (南区役所)
筒井宗太郎 …… 勝信 (南区役所)
西川純 …… 清水一希 (シャルロット)
井川さつき …… 原幹恵 (シャルロット)
片岡亜沙美 …… 霧島れいか (直人の母、樹山と関係が?)
片岡 直人 …… 笹原尚季 (息子)
中津大輔 …… RIKIYA (樹山の元同僚、新聞記者)

市橋正光、松田沙希、杜名優花、堀内優心

阿南敦子、辰巳蒼生、真田せつこ、野口雅弘、原田文明
あづみ昌宏、小柳ふよう、花ケ前浩一

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