息もできない夏
(2012年7月期・フジ・火曜21時枠)

編成企画:太田大
脚本:渡辺千穂(1-4)(7)、水野宗徳(5)(8)(9)(10)(11)
千葉美鈴(5)(6)(9)
演出:河野圭太(1)(2)(4)(7)(9)(11)、城宝秀則(3)(5)
木下高男(10)、池辺安智(6)(8)
プロデュース:川西琢
音楽:井筒昭雄
主題歌:BUMP OF CHICKEN「firefly」
挿入歌:アデル「Set Fire To The Rain」「Someone Like You」

http://www.fujitv.co.jp/ikimodekinai_natsu/index.html





第11話 絶望の果てに見た光…2人の最後の答え
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玲は決心してDNA検査をした結果、父親が谷崎ではなく、
鮎川である事を知る。失望した玲は家を飛び出すも、飛び出した
先は自分の夢を叶えるスイーツ店。樹山は彼女が事実を知って
飛び出したのを知り、真っ先にその店に向かう。

全体を通してみると人との出会いによって、固定観念に縛られ
ていた互いの人生がまた動き出すという流れだった。
人との繋がりの重要性で有ったり、人は自分のルーツ無しでは
なかなか先には進めないし、過去は無視できないという所を
戸籍問題という形で象徴的に描き、面白く練られた内容だった
と思う。

過去に犯した問題の責任の取り方のそれぞれの方法というもの
を見せられ、問題の発端は全て男性側にその非が有り、樹山、
鮎川、夏目の事情を描いていく。
唯一の罪を背負っていたであろう葉子は、どちらかというと
被害者的立場で語られてしまっているし、被害者であったハズ
の亜沙美も、大義の前にその責任の大きさは影を潜めて、自分は
悪くないみたいな相当ストレスフルな結論だった感じにも
思える。
香緒里に至っては、一話では玲と麻央の扱いに明確な区別を
つけて扱っていたにも関わらず、やはり将来的には谷崎に
面倒を見てもらわねばならない立場の人間だからだろうか。
何時の頃からかさも最初から玲を心配していた風な顔をして
存在している辺りは実にこざかしい感じにも思える。

やはりドラマは3人の脚本家で回した結果、多少その辺の
設定にブレが出来てしまったという所なのだろうか。

谷崎玲 …… 武井咲 (19歳、「戸籍を持たない」)
樹山龍一郎 …… 江口洋介 (41歳の元・新聞記者)
谷崎葉子 …… 木村佳乃 (39歳、看護師)
谷崎麻央 …… 小芝風香 (14歳、娘、中学生)
草野広太 …… 中村蒼 (22歳、生活保護の相談)
谷崎香緒里 …… 浅田美代子 (62歳、祖母)
鮎川宏基 …… 要潤 (39歳)
夏目周作 …… 北大路欣也 (63歳、旭川精密機器)

安倍川衣里 …… 橋本麗香 (パティスリー・シャルロット)
田所光子 …… 濱田マリ (南区役所)
矢崎 …… 佐伯新 (南区役所)
筒井宗太郎 …… 勝信 (南区役所)
西川純 …… 清水一希 (シャルロット)
井川さつき …… 原幹恵 (シャルロット)
磯辺 隆 …… 市橋正光 (シャルロット)
安藤 典子 …… 松田沙希 (シャルロット)
片岡亜沙美 …… 霧島れいか (直人の母、樹山と関係が?)
片岡直人 …… 笹原尚季 (息子)
中津大輔 …… RIKIYA (樹山の元同僚、新聞記者)
谷崎啓介 …… 神尾佑 (玲と麻央の父。14年前に事故で他界)

杜名優花、堀内優心

大高洋夫、兎本有紀、小林正樹、吉祥美玲恵

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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