息もできない夏 (2012年7月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画:太田大 脚本:渡辺千穂 演出:河野圭太、城宝秀則 プロデュース：川西琢 音楽：井筒昭雄 主題歌：BUMP OF CHICKEN「firefly」 挿入歌：アデル「Set Fire To The Rain」「Someone Like You」 http://www.fujitv.co.jp/ikimodekinai_natsu/index.html

第6話 １９年の秘密…すべてを切り裂く訪問者
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玲の前に現れた鮎川という男性と仲良くなっていくが、実は彼
が母・葉子を苦しめていた元夫である事を知る。
玲はそんな鮎川の姓に一度でも入る事を快く思わず、何よりも
母親のためにも鮎川籍に入れずに直接谷崎の籍に入れようと
思い裁判を起こす事を考えるが・・・

なんか面倒くさい展開だなと思うけれど、一番驚いたのは、
玲が鮎川との間の子である事は既に周知の事実だと思っていた
だけに、今更ながら玲本人はそれを知らなかったのかと気がつ
かされる話だった。

母親にだけ非難を集中させない為にも玲の行動自体にもイラ
っとさせるだけの要素を含んでいて何とも言えない展開が用意
される。

相変わらず視聴者を苛つかせる役を演じたら最高の味を出して
いる木村佳乃さんが、なんやかんや言い訳をつけて真実から
目を反らして、玲に事実を語らない姿に腹が立つこと請け合い。
草野が憤りを感じている様に、親の勝手でこういう困難な状況
を味わっているにも関わらず、親の為だとする玲の行動自体に
も何処か野暮ったさが有って感情移入するのが難しい展開だっ
た。

どんな事が有っても親は子供を愛しているという言葉を強調
していたので、実は当初葉子は父・夏目からも虐待を受けて
いて、鮎川からDVを受けていたとする事実とは逆に、実際には
父親から受けた傷なのかと思っていたけど、写真見たら既に
成人の頃の葉子の姿だったので、やはり鮎川関与していたのか。

玲のイラっとくる態度は職場にも持ち込まれてしまったようで、
不協和音がおちこちで起きている感じ。
最終的に味方してくれるものとは誰なのか。
樹山の存在を抽出させる為のものとはいえ、やや樹山と会う
機会が多すぎる面も有るのかな。