カエルの王女さま
(2012年4月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:吉田智子
音楽:山崎耀
プロデューサー:渡邉恒也、大木綾子
演出:光野道夫(1)、西坂瑞城、田中亮
主題歌:家入レオ「Shine」

http://www.fujitv.co.jp/princessofthefrog/index.html





第1話 希望の歌よ、響け!! 舞い戻った伝説の女
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倉坂澪がかつての恩師からのオファーを受け、故郷に戻る。
日本からミュージカルスターとしてアメリカに渡ったとする
派手な経歴とは逆に、アメリカでは鳴かず飛ばずの状態の彼女。
故郷が財政難から隣町と合併しようとしており、街の象徴と
して存在していた音楽堂も取り壊してごみ処理場建設が予定
されている。澪の恩師・香奈絵はこの現状を何とか打開しよう
として澪を呼び出すが・・・

海外ドラマgleeに感化されたのだろうか。
フジテレビがBSスカパーと共同制作したOh!デビーのような
軽快なドラマを期待したが、初回としてはイマイチ可能性を
感じさせず、オチこぼれ集団を開花させる為に奔走するとか、
町おこしのために奔走するとか、部活動の解散を阻止する為に
活動を情熱のある指導者を前にして、再生を果たしていくと
するような、昔からよくある話で、特に目新しいものは何一つ
存在しない。

街を変えるという壮大なイメージを持たず、一人一人の意識の
変革を求めるだけのドラマと見れば、それなりに面白いドラマ
になるハズで、まだまだ男性陣との絡みが無い状態なので
何とも言えないけれど、福原美穂さん以外の歌唱力が実に
気になってくるドラマだ。

市民生活に於ける芸術の大切さを唱えたいのも分かるし、
民意とは逆に政治家が街の未来図を描いてしまう事への違和感
を感じる所もある。
ただプライドだけではご飯が食べられないであろう事も
澪ならば当然分かっているだろうし、財政難であるこの街の現状
も街の象徴である音楽堂だけでは何も出来ないであろう事も
十分に承知しているハズだ。

基本的には市民の意識の変化を通して、街の未来図に対して
市民一人一人がもう少し真剣に考えて欲しいとの意図が有る
のだろうし、実際に街の未来図を変えることは出来無くても
一人一人の意識の変革を持って未来に可能性を持たせるエンデ
ィングは想定出来るし、そんな姿を通して澪自身にもフィード
バックさせようとしている事も明らかだ。

市民を巻き込むためには圧倒的なパフォーマンスが必要だと
思うが、素人集団故にパフォーマンスを見せるというよりも
成長過程を楽しんでいく様なドラマなのだろうし、そんな集団
が市民を巻き込むような状況を作ることが出来るのか。

天海祐希さん自身、どちらかというと歌唱力で魅せる人では
なく踊りで魅せられる人なので、みんなの前で披露する歌声の
中に圧倒的なパフォーマンスを見せられなかっ所が初回で躓い
た原因の一つだろう。

千葉雄大さんの存在は完全に「glee」でいうところのカート
みたいな感じの雰囲気が有ったな。
近年天海祐希さんの言動を見ているだけでもそれなりにドラマ
は楽しめてしまうものが有るのも確かなので、大きな外れは
無いにしても、他のドラマのような差別化は図れるのかどうか。

倉坂澪 …… 天海祐希 (ミュージカルスター)
井坂忠子 …… 石田ゆり子 (哲郎の妻、清忠の娘)
野々村まひる …… 大島優子 (奥手、姉と比較される)
羽田南 …… 福原美穂 (ヤンキー)
馬場みぞれ …… 大島蓉子 (特売好き)
皆川玉子 …… 菊地美香 (パチンコ好き)
高垣忍 …… 千葉雄大 (鉄工所)
乾一希 …… 玉山鉄二 (鉄工所)
桜井玲奈 …… 片瀬那奈 (由芽市役所)
熊園桜 …… 濱田マリ (バーのママ、澪の下宿先)
井坂哲郎 …… 小泉孝太郎 (由芽市役所、婿養子)
森香奈絵 …… 久野綾希子 (由芽市民センター)
井坂清忠 …… 岸部一徳 (由芽市・市長)

ピート …… 草刈正雄 (エージェント)
柴田 …… 村松利史 (鉄工所)

飯田基祐、仗桐安、西村ミツアキ、板倉チヒロ、篠原正明
岩澤晶範、田根楽子、上原由恵、徳秀樹、児島功一、勝平ともこ
渡辺杉枝、岡野真那美、高木星来、白石拳大、相田梨花
篠田淳也、山崎智史、鈴木梨央、長野里美

諫山幸治、小田桐一、高崎佳代、椎名泰三、尾畑美依奈
谷端奏人、安田洋子、菊地佐玖子、潮田光司、RANDY、Daria A
Jessica D

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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