カエルの王女さま
(2012年4月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:吉田智子
音楽:山崎耀
プロデューサー:渡邉恒也、大木綾子
演出:光野道夫(1)、西坂瑞城、田中亮
主題歌:家入レオ「Shine」

http://www.fujitv.co.jp/princessofthefrog/index.html





第6話 あなたの嘘が許せない
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哲郎の事を慕っている玲奈は、彼から澪の事を詮索する様言わ
れる中、彼女は澪の部屋からアメリカのエージェントからの
解雇通知を見つけてしまう。
一方、シャンソンズは何とか音楽堂を保存するためにも町の人
たちの署名を求め、色々とパフォーマンスをしていくが、
シャンソンズだけではなかなか人が集まらないでいる所を
ブロードウェイスターだとする澪が加わることで一気に人も
集まり、署名が少しずつ集まっていく。

今回のテーマはメッセージソング。
人に思いを伝えるのは思っている以上に難しいこと。
心にしまい込んだ思いを言葉ではなく歌に込めて伝えていくと
いうことで、よりドラマの中で使用されている楽曲・歌詞にこそ
思いの詰まったものが有って曲選びにも気を遣ったであろう
ものを感じる流れだった。

ただ今回のドラマ、それぞれのキャラクターに秘めたる思いが
存在していて、伝えたい思いというものが有るにもかかわらず、
どうしてもメインである澪とシャンソンズだけに特定する様な
作りになってしまっている部分が有り、やや消化不良な感じも
受ける。

澪が街を出て行くと称して、一体何処に行こうとしているのか
気になるものが有り、金もないのに街から出て行けるのかとか
随分前に街を出ているにもかかわらず、山頂のような所に
たどり着いている辺り、コメディとしか思えない行動に笑える
ものが有った。

前回と違って踊りのパフォーマンスが物足りなく、歌だけで
魅せようとしている辺りもやや物足りなさを感じたし、やはり
言葉ではなく歌で伝えるという意図が有るにせよ、相手の目を
見て実際にパフォーマンスしない限り伝わる物も伝わらないの
ではないかという意味では、町内放送は方法論にこそインパクト
は有ったけど、ややドラマチックさを優先しすぎたかなという
感じだった。

パチンコに特技がある玉子さんは、名前からして天性のものが
有るんだろうね。

経歴だけで澪の事を見ていたメンバーたちと、経歴を楯にして
強引に従えようとしていた澪。どちらが悪いというものも
無いのだろうけど、少なくとも経歴の詐称は、街の人たちへの
心証を悪くした感じで、シャンソンズの存在そのものにも
やや暗雲を立ちこめてしまうものが有ったように思う。


そういえば挿入歌として使用されているHot Stuffを歌う
ドナ・サマーさんの訃報。日本では登場シーンに於いてこの
曲のイントロ部分だけが使われる事が多いね。

倉坂澪 …… 天海祐希 (ミュージカルスター)
井坂忠子 …… 石田ゆり子 (哲郎の妻、清忠の娘)
野々村まひる …… 大島優子 (奥手、姉と比較される)
羽田南 …… 福原美穂 (ヤンキー)
馬場みぞれ …… 大島蓉子 (特売好き)
皆川玉子 …… 菊地美香 (パチンコ好き)
高垣忍 …… 千葉雄大 (鉄工所)
乾一希 …… 玉山鉄二 (鉄工所)
桜井玲奈 …… 片瀬那奈 (由芽市役所)
熊園桜 …… 濱田マリ (バーのママ、澪の下宿先)
井坂哲郎 …… 小泉孝太郎 (由芽市役所、婿養子)
森香奈絵 …… 久野綾希子 (由芽市民センター)
井坂清忠 …… 岸部一徳 (由芽市・市長)

ピート …… 草刈正雄 (エージェント)
柴田 …… 村松利史 (興和製作所従業員)
重村 …… 飯田基祐 (興和製作所従業員)
山根 …… 杖桐安 (興和製作所従業員)
八木 …… 西村ミツアキ (興和製作所従業員)

羽田大輝 …… 高木星来 (南の息子)
皆川リコ …… 鈴木梨央 (玉子の娘)
皆川タキ …… 田根楽子 (玉子の母)
馬場昂 …… 白石拳大 (長男)
馬場陸 …… 篠田涼也 (次男)
馬場守 …… 山崎智史 (三男)
馬場未来 …… 相田梨花 (長女)

藤本静、大塚洋、八幡朋昭、坂本充広、土田アシモ
よしのよしこ、佐藤智美、三谷萌香、黒田博之、長田源生
大矢悠人、五味佳晃

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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