鍵のかかった部屋
(2012年4月期・フジ・月曜21時枠)

原作 - 貴志祐介
脚本 - 相沢友子
プロデューサー - 小原一隆
協力プロデュース - 中野利幸
演出 - 松山博昭、加藤裕将、石井祐介
主題歌 - 「Face Down」嵐

http://www.fujitv.co.jp/kagi/index.html





第3話 美人棋士VS榎本!盤面が語る密室の謎
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クライアントと会いに行こうとしていた芹沢と純子の前に捜査
一課の刑事・鴻野光男がやってくる。話を聞くと、昨晩飛鳥
ホテルの604号室に泊まっていた棋士の竹脇伸平が室内で殺害
されているのを発見。部屋からの通話記録を調べると、芹沢と
電話しているという。個人的な法律相談を受けていただけだと
するが、鴻野によると厄介な案件だという。密室の状態での
殺害事件だというが・・・

ネタ的には林葉直子さんと不倫関係にあった中原誠さんの
将棋界に於けるスキャンダルが思い出されるな。

各キャラクターのやりとりやら性格が面白く描かれているだけ
に飽きさせない作り。

題材としてはちょっぴり気むずかしそうな将棋のネタだったけ
ど、この事件性を暴く人にとっては多少将棋に精通していない
と難しいものが有る反面、見ている人にとっては、単なるアリ
バイトリックの一つとして見ることが出来るし、そんなに知識
も要らないものが有る。流石に棋譜を見て、奈穂子がコンピュ
ータのソフトを使っていると判明するには、相当知識が要りそ
うだけどね。

「相棒」の右京さんの如く、一番最初に容疑者を女流棋士に
向けさせる着眼点も面白く出来ていたし、アリバイのトリック
だけでなく、棋士が不正を働いていたとするトリックを暴いて
いくところなど、榎本径の範疇ではない気がするけど、面白く
出来ていた。

ドラマの設定としては、被害者がパソコンを使わないとか、
携帯電話の有無、そして監視カメラがダミーだったなど、都合
良く設定してある印象も受けたけど、それも全ての可能性を
潰すためのものなので仕方がない。

近年カンニングなども携帯電話が使われていると言うし、こんな
将棋の世界にまで携帯電話が悪用されてしまうという所が何とも
皮肉な感じがするけど、コンピュータよりも弱い棋士というのも
情けないものが有るし、時間制限のある将棋の勝負の中で、
奈穂子に次の一手を教える真理の行動がかなり回りくどくて
時間のかかる様な事をしている感じがした。

「古畑任三郎」でも将棋が題材となったエピソード「汚れた王
将」
が有ったね。駒に血が付着していたということで、敢えて
不自然な手をプロがみせる事になってしまったけど、このドラマ
でも普通ではあり得ない様な桂馬の差し方が事件の真相を暴く
ものとして描かれた。

榎本径 …… 大野智 (30歳、東京総合セキュリティ)
青砥純子 …… 戸田恵梨香 (26歳、フリードマン・芹沢総合法律事
務所)
芹沢豪 …… 佐藤浩市 (50歳、フリードマン・芹沢総合法律事務所)
水城里奈 …… 能年玲奈 (フリードマン・芹沢総合法律事務所秘書)

来栖奈穂子 …… 相武紗季 (棋士)
稲垣真理 …… 山下リオ (棋士・)
中野秀哉 …… 忍成修吾 (棋士・四段)
谷二郎 …… 児玉頼信 (棋士・八段)
毒島薫 …… 貴志祐介 (棋士・竜王)
鴻野光男 …… 宇梶剛士 (捜査一課)
竹脇伸平 …… ゆうぞう (棋士・五段)

浅里昌吾、小松利昌、児玉貴志、佐藤祐四、大塚和彦、松山桃子
堀田勝、安田裕

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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