家族八景
(2012年1月期・TBS・火曜深夜枠) Nanase,Telepathy Girl's Ballad

原作:筒井康隆『家族八景』(新潮社)
脚本:佐藤二朗、池田鉄洋、前田司郎、江本純子、上田誠
音楽:野崎良太(Jazztronik)
企画:大月俊倫、菅井敦、丸山博雄
プロデューサー:平部隆明、神康幸、竹園元、深迫康之
監督:堤幸彦ほか
主題歌:南波志帆「少女、ふたたび」

http://kazokuhakkei.jp/





第9話 芝生は緑 〜市川家編〜
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市川家に赴任することになった七瀬。
市川家の頭の中を覗くときには七瀬には、着ぐるみを来た相撲
選手のように見える。

市川家の夫・省吾は設計士であり、駅前の高級スーパーの内装
の設計を一週間で仕上げなければならず、妻の季子だけでは
大変なのでその間夫の身の回りの世話を頼むという物だった。
妻・季子の頭を覗くと、夫が年々短気になっている事に不満を
持っていた。
省吾はアイディアに煮詰まると、妻に食事を取ることを告げる
が、まだ出来ていないと語ると夫は激怒する。省吾の頭を覗く
と、隣の奥さん・高木直子を見習えと語っているのを七瀬は
感じていた。

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市川家の夫は高木家の妻に好意を寄せ、市川家の妻は高木家の
夫に好意を寄せる。逆もしかりで、高木家もパートナーでは
なく隣人の市川家の異性に好意を寄せている姿が有った。

ドラマとしては実にシンプルな感情の交錯があった感じで、
夫だけでなく、妻側にも浮気の気があるという辺りが今回の
ポイントでも有る所だ。

都合が良いと言えば都合が良い設定だけど、まさに隣の芝生は
よく見えてしまうという所なのだろうか。

あまりエピソードらしきエピソードが無かったけど、まるで
運命の掛け違いのように、隣の人との間に恋愛感情が生まれて
いるというジレンマを七瀬が修正していくという流れが演出
されていくのかな。

欺瞞にも程がある。建前の貞操観念ならば無くても良いとする
七瀬が初めて、自分の感情を露わにして人をコントロールして
いこうとする辺り、これまでの七瀬が持っていた葛藤は何だった
のかという感じにも思えるけど、先週のインパクトのある
エピソードを経たことで、開き直った部分が多いのだろうか。

火田七瀬 …… 木南晴夏 (相手の考えることが読める家政婦)

市川省吾 …… 西村和彦 (37歳、設計士、短気)
市川季子 …… 星野真里 (34歳、専業主婦、トロい)
高木輝彦 …… 大河内浩 (40歳、医師、季子に好意を寄せる)
高木直子 …… 野波麻帆 (37歳、省吾が好き)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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