警視庁捜査一課9係 (シーズン7)
(2012年7月期・テレ朝・水曜21時枠)

ゼネラルプロデューサー/松本基弘
プロデューサー/鳥川博篤、金丸哲也、丸山真哉
脚本/深沢正樹(1)、ハセベバクシンオー(2)、太田愛、真部千晶
(3)
岡崎由紀子、瀧川晃代、徳永富彦
監督/杉村六郎(1)、吉田啓一郎(2)、新村良二(3)、田村孝蔵
音楽/吉川清之
主題歌:「kEEP oN.」V6

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/





第3話 シェフ殺人事件
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フレンチレストランのシェフで、他のレストランの料理店のメ
ニューを番付するテレビ番組"吉見番付"などに出演している
吉見卓司が包丁で刺され死亡する。翌日青山の教室でフレンチ
を生徒達に教える事になっていた吉見。殺害されたのは
午後9時から11時。胃の内容物から、未消化のジャガイモ、
植物系オイル、オレンジの果汁が検出される。果たして誰が
殺害したのか。

いつもは容疑者側の多い滝藤賢一さんが被害者。
彼を恨む人は多そうで、一見すると容疑者だらけだけど、
事件解決後に彼がどんな人物像だったか浮かび上がる仕組みで
全ての流れに彼の人物像を知る上でのキーワードが埋め込まれ
ているという良く出来た内容だった。

動機が最後まで分からないつくりだったので、容疑者像を
絞ると言ってもなかなか上手く行かず、決め打ちしようとして
それぞれに狙いを定めるも、その一つ一つの可能性を打ち消して
いくやり方で、それでも自分の疑う容疑者こそ犯人ではないか
と食らいつくような捜査で、他の警察官たちと衝突していく。

真澄と青柳の言い争いはとても面白かったし、相変わらず
自分たちが手柄を立てようとしている中で、独立した動きで
捜査している点など全く連携が取れていないにもかかわらず
上手いことまとまってしまう。

中心でいて、それでいて全く見当違いな捜査をしているのでは
ないかと思う倫太郎の食事・食料ネタも結果的に最終的に
子供の当日の行動を裏付けるアイテムとして利用された格好で
凄く説得力が有ったという程のモノではなかったのだけど、
上手くまとめた感じ。

人は嘘をつく生き物という事で、スーシェフ谷本にしても元妻
慶子にしても、アリバイの嘘の証言から、疑う余地を築き上げ
ていく段取りは機能していたし、疑われるだけのことをして
いるという一面は有った。

最終的には親子関係に於ける歪んだ一面が抽出された格好だ
けど、子役の仕事に熱を入れる母親に対する教育批判みたい
なオチに繋がってしまった。

加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (9係・警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (漫画家・長男福太郎)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手)
鑑識 …… 新貝文規

吉見卓司 …… 滝藤賢一 (37歳、フランス料理シェフ)
谷本満男 …… 赤木伸輔 ("Picardie"スーシエフ)
大野健一 …… 毛利ケンイチ ("Picardie"スタッフ)
二宮幸也 …… 青柳尊哉 (息子)
二宮誠 …… 鈴木一功 (ベルポワソンの元シェフ)
安西慶子 …… 山口香緒里 (元卓司の妻、再婚)
安西勤 …… 小宮孝泰 (慶子の夫、公務員)
安西瑠璃 …… 毛利恋子 (子役として活躍)
梶原歩美 …… 田村友里 (慶子の知人)
新田憲弘 …… 青山勝

笠木泉、広瀬真寿美、山崎智恵、山田菜々香

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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