結婚しない (2012年10月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 山崎宇子、坂口理子 音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO 演出 - 石井祐介、田中亮 プロデュース - 中野利幸 主題歌：コブクロ「紙飛行機」 http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html

第3話 不器用すぎる私達！？話題沸騰！！恋の行方
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千春は見合いも空振りに終わり、それでも自分の結婚観を
確固として貫いていこうとする。合コンに誘われるもどうして
もジェネレーションのギャップからその輪に入る事も出来ず、
落ち込んでいる所に、元彼の小島が結婚が破談になった話を
聞いて慰めるウチに意気投合していく。

今期のドラマがどれもあまり面白く感じられない中で、フジテ
レビだけは奮闘しているような印象が有る。
このドラマもフジテレビの作品だけど、ベタベタな医療ドラマ
の食傷感を引きずりながら、この枠のドラマに入ると、妙に
落ち着いた感じに見えるところがあるな。

結婚云々よりも、社会に於ける自分の存在のあり方について
考察していくような話だった。

冒頭のベタな現代社会のデータの提示の仕方も悪くは無いし、
本日のテーマをさらりと流すやり方も目新しいモノでは無いが
上手く機能していて興味深く作られている。
1935年当時は7割がお見合いだったが、現代社会は縁結びして
くれる人自体が居なくなっていること。

花言葉・レンテンローズの使い方などは如何にも女性的な
使い方で、ある種のパターンが出来ているけど、苦に感じる
ものではないしね。

袴田吉彦さんに続いて、中村俊介さんという女性に負のオーラ
を与えまくる役所の多い俳優さんってことで、その後の展開
も想像に難くはないけど、千春を支える春子の存在が、もの
静かな役所とは逆に、大きな存在感を放っているところがとても
良い感じに写る。
職場での千春はどうしてもお局的なオチに繋がるけど、
春子の存在が如何に大きいのか。そういう意味では逆に
"私は強くない"とする春子にとっても支えてくれる樋口のよう
な人の存在が必要って事なのだろうね。

ということで、今回のエピソードを通して、千春は純平と、
春子は谷川にロックオンしていくことになるのかなという方向
性が見え始めた感じがするな。