結婚しない (2012年10月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 山崎宇子、坂口理子 音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO 演出 - 石井祐介、田中亮 プロデュース - 中野利幸 主題歌：コブクロ「紙飛行機」 http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html

第5話 動き出す想いとは！？恋の先にある衝撃！！
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麻衣の同級生の朋美と弘樹が恋人と別れて傷心していると、
そこに現代社会学の教授・谷川がやってくる。
現代に於ける男女に於いて既婚者が配偶者と出会った年齢の
平均は、男性28歳・女性22・23歳だとされる中で、谷川は
今のうちに出会いと別れを繰り返して、男女の機微を学んで
おくことも大切だという。そんな中、千春が真里子とランチ
した帰りに純平と千春が会話するのを見て興味を持つが、
純平がアルバイトであることを知り、途端に興味を失う。
30歳代ですべき恋は結婚に繋がる恋であり、避けるべき三か条
が存在している(結婚願望ゼロ男、妻子の居る男、経済力の無い
男)という。千春はそれに有る意味納得しつつも、心は純平
に引き寄せられていくが・・・

恋愛ドラマの典型的な韻を踏みつつ、現代の恋愛感・結婚感を
上手く盛り込んだ話だった。

ドラマとしては一気に問題の元凶となっている障壁・原因を
引き寄せた感じの話で、春子は不倫していた上司の家庭を目に
したり、千春は純平と恋愛関係に有ったであろう瑞希の存在を
目にしていく。

結婚はしたいけど甲斐性が無く、未来を描けずにいる30代の
男女の肩身の狭い立場を描きつつ、ほのかに期待を持たせる
作りがとてもリアルで面白さを生んでいる。

冒頭に登場した夏の花であるアガパンサスの花を見て、季節
外れ、行き遅れの印象を持たせるものの、店で目にした花の
花言葉は"恋の訪れ"だった。

人それぞれの価値観があり、純平の絵を目にした画廊のオーナー
の評価が全てでは無いにしろ、世間からの現実的で厳しい視線
というものが、人生に於いても、結婚に於いてもプレッシャー
として重くのしかかってくるものが有るのは分かるな。

ただ二人にはピッタリだと思える新しい出会いが訪れている
ので、それだけで幸せではあると思う。