結婚しない
(2012年10月期・フジ・木曜22時枠)

脚本 - 山崎宇子、坂口理子
音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO
演出 - 石井祐介、田中亮
プロデュース - 中野利幸
主題歌:コブクロ「紙飛行機」

http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html





第7話 好きなのにサヨナラ不器用な恋の代償!?
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

日本人の平均寿命、男性80歳、女性86歳だとされる中、男の
5人に1人が生涯独身で、単独世帯も50%に迫るものが有り
孤独死する割合も増える今日。谷川教授は不安解消の特効薬
は備えだとし、晩婚化の現在の老後について講義を行う。
千春も老後について考える中で、一人で生き抜くのに必要な物
として、住む場所、保険、貯金、生き甲斐だと知り、今から
点検していく。

日本人的気質が表れているのか、それとも人ならば当然の
思考が働いているのか。正直老後について全く考えていない
35歳というのも不味いのかも知れないけど、日本人の危機意識
や備えの感覚が過敏に表れていて、千春が早くも一人で生きる
事を念頭に入れて居る辺りの違和感は有るな。

男性ばかりが草食化が歌われているが、女性も十分に草食化
が進んでいる感じがする。
一人にならない方法や機会が有るにもかかわらず、それに
すがって生きようとはしない潔さみたいなものは感じるし、
プライドや自分の人生を犠牲にしてまで、無理して二人で生き
ようとしていないところは、このドラマが好感の持たれる
ところなのだろうと思う。
それだけ女性は強くなったという感じもするしね。

ただ上述したように一人で生きるという事の決断が、早すぎる
年齢でも有るので、完璧に消化出来るような内容では無い所は
残念では有る。

ガーベラの花言葉「一歩」から始まったドラマも、ストック
の花言葉「見つめる未来、思いやり、永遠の恋」へと推移
してきた。花言葉を聞く際の各々の状況もまた刻々と変化して
いて、人間的にも成長している感じがしてくる作りは上手い
なと思う。

それにしても最後の紅葉は綺麗だったな。
日本の四季・秋模様を上手く取り入れた感じ。
ラストがクリスマス前だという時期柄、最後は良い感じの
ハッピーエンドが用意されているのだろうけど、やっぱりタイ
トル通りの結婚しない決断にこそ価値を見出していって欲しい
所も有るな。

田中千春 …… 菅野美穂 (35歳、旅行代理店H.I.Sの契約社員)
桐島春子 …… 天海祐希 (44歳、Natural Gardenerデザイン部)
工藤純平 …… 玉木宏 (32歳、Maison FLORALのアルバイト店員)
谷川修司 …… 小市慢太郎 (46歳、明楓大学・教授)
佐倉麻衣 …… 三吉彩花 (18歳、明楓大学・学生)
河野瑞希 …… 伊藤歩 (29歳、純平の美大時代の後輩)
鈴村真里子 …… 福田彩乃 (29歳、千春の後輩にあたる契約社員)
森田純 …… 入江甚儀 (23歳、千春の後輩にあたる契約社員)
樋口亨 …… 石橋凌 (52歳、Natural Gardener デザイン部・部長)
田中紀子 …… 市毛良枝 (56歳、千春たちの母)
桐島陽子 …… 梶芽衣子 (春子の母親、房江の介護)
渡辺つぐみ …… 市川実和子 (35歳、千春の大学時代のサークル仲
間)

田中千夏 …… 中村ゆり (29歳、千春の妹)
橘陽一郎 …… 青柳翔 (29歳、千夏の婚約者)
田中卓 …… 春海四方 (58歳、父)
桐島房江 …… 市川千恵子 (祖母)
鈴木朋美 …… sharo (18歳、明楓大学・学生)
佐藤翔太 …… 永江祐貴 (18歳、明楓大学・学生)
山田弘樹 …… 東出昌大 (18歳、明楓大学・学生)

美加子 …… 西尾まり (千春の大学時代のサークル仲間)
由香里 …… 西山繭子 (千春の大学時代のサークル仲間)
樋口愛美 …… 藤本泉 (娘)
樋口詩織 …… 筒井真理子 (妻、夫が浮気しているのを知ってる)
沢井秀雄 …… 中山聡 (画廊のオーナー)
蓮 …… 五十嵐空 (5歳、由香里の息子)
旅行代理店H.I.Sの上司 …… 佐伯新
高原誠司 …… 徳重聡 (本社から旅行代理店H.I.Sへ)

久松信美

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system