結婚しない (2012年10月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 山崎宇子、坂口理子 音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO 演出 - 石井祐介、田中亮 プロデュース - 中野利幸 主題歌：コブクロ「紙飛行機」 http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html

第9話 キ女の友情に大波乱！！平手打ちの涙！？
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千春は純平に力を与えて、人生を前向きにさせる。
千春自らも高原から告白され、仕事に於いても順調かに思えた
途端に足下から崩れ落ちてしまう。店長から人員の削除により、
千春の来月からの契約の更新は行われないというものだった。
高原はそんな千春に対して、自分が貴方の居場所になるとして
誠意を見せていくことになるが・・・

ドラマを見ていて難しいと感じるのは、人が他人愛することに
は少なからず時間差というものが存在している事なのかも。
両思いになる関係の中にも、最初はどちらか一方が好きに
なり、そこから接していく内に相手の良さに気がついて両思い
に発展していく恋愛もこの世の中には多いと思う。時間差無しに
二人が同時に他人を愛することは稀なのだ。

高原の千春に対する気持ちは嘘ではないとわかるけど、千春の
中にはまだまだ純平への気持ちが残っている。それでも高原
の千春に対する熱意は伝わってくるものが有り、千春が求めて
いるものを与えてくれそうなキャラクターなだけに、彼との
関係を進めても良いのではないかと思わせる所がドラマとして
憎たらしいくらいに信念を曲げようと近づいてくる。

千春がこの出会いを拒むと殆どの恋愛の機会を失う事になる
し、結局彼女が求めているものとは何なのかという事になるよ
うな感じがする。

千春と春子の対立は興味深いものだけど、千春は千春の決断
の元でそう決めたのだから、ある意味では他人から言われる
事ではない。それが私の生き方だとする春子の主張だが、
千春もそのように決めた生き方なのだから仕方が無い。

確かに気持ちを押し殺しているし、満足のフリをしているし
開き直っている所は有るけど、それは春子にも該当する気が
しないでもない。ただ春子の場合、開き直っていた期間が
時の流れと共に過ぎ去り、自分の生き方の決意に繋がっただけ
の様な感じにも見える。

それでもやっぱり結婚しないというタイトルからすると結婚し
ない所で価値観を模索して欲しい。如何にも収まる所に収まり
そうな人物配置が有るので、皮肉にもその方が不安だったり
もする。