結婚しない (2012年10月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 山崎宇子、坂口理子 音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO 演出 - 石井祐介、田中亮 プロデュース - 中野利幸 主題歌：コブクロ「紙飛行機」 http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html

第10話 女の人生、最後の選択
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春子のマンションから追い出された千春は行き場を失っていた
所で、高原から助けられ、自分が千春の居場所になると言われ
る。千春は純平の事を後押ししてフランス行きを決めさせる
中で、高原の提案を受けて関係を持っていく。

千春自身が既定路線を進む中で、純平にとっての千春の存在感を
感じさせるようなエピソードだった。
初回から如何にして千春が周りの人に支えられているのか、
そして純平の一言が人生を前向きにさせるに値するものだったの
かを描いたけれど、ようやく純平にとっては千春とは何かを
明確に実感させる流れに繋がった。

エピソードの構成は、どれも恋愛にありがち。
気持ちを先延ばしにすることで、周りに多大な迷惑をかけてしまう
もので、ギリギリの状況になるまでなかなか人は行動を起こせない
ものだなと実感させる。大抵のモノはそこで妥協した人生を
送るモノだろうけど、素直がテーマだった今回のドラマの中では
妥協は許さずという所へと繋がっていった感じだ。

ただ結婚出来れば良いと思っていた時代に比べると、気持ちに
余裕が出てきて、選択などないと思っていた人生の幅が広がった
感じはする。特に母親から言われた言葉である、結婚とは
ゴールではなく一つの通過点であり、いつもの毎日が続くこと。
そんな変わらない毎日を積み重ねていける人物と一緒になって
欲しいという言葉は響くところが大きかった。ただ正直、高原
さんでもそんな毎日は過ごせると思うけどね。

大告白大会だったので、それが実ったモノ。散ってしまったモノ。
その原因を分けたモノが何だったのかが興味深いものとして写る。
麻衣の告白が成功したのか否かはラストエピソードの中の二人の
状況を持って知らせるみたいな流れなのかな。

そして女性ならばダレもがそ危機にさらされている子宮筋腫の流れ。
流石にこの年で孤独死も無いだろうと思うけど、こういう時こそ
パートナーの存在を実感させるモノは無いのだろうなと思わせる
ネタへと上手くスライドさせた。結婚しない決意の固い春子に
とっても気持ちが揺れる瞬間の一つなのだろうと思うけどね。