結婚しない (2012年10月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 山崎宇子、坂口理子 音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO 演出 - 石井祐介、田中亮 プロデュース - 中野利幸 主題歌：コブクロ「紙飛行機」 http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html

第11話 最後の選択と決断！！私達が出した答え！！
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"素直になれ、今動かないと一生許さない"
純平が今晩フランスに立つ事を知った春子が千春に思いを告げる
様後押しするが、電話中に春子に異変が有ることに感づいた
千春は空港には行かずに春子の自宅へと戻る。
春子が倒れているのを知って急いで救急車で病院に運ぶ。
千春は病院で高原にもメールし、友人が倒れて病院に来ている
のでデートには行けそうもない事を語る。

春子は何とか症状が落ち着く。
目覚めた春子は千春に対して謝罪するが、千春はいけなかった
のではなく行かなかっただけであり、これで良かったのだと
語る。純平の夢を邪魔することだけはしたくないのだと。
医師から午後には退院出来るが、子宮筋腫の件では、全摘出
すべき事を薦められる。千春は春子の回復まで世話をする為に
も春子のアパートに戻る事を告げる。

千春は麻衣に連絡し、お見舞い用の花束を見繕ってもらう。
目に付いたのはダイヤモンドリリーだった。
千春は麻衣に花言葉を尋ねるが、純平が居ないので解らない
と言われる。

千春が春子の元に行くと手術に関して、彼女の心境を聞く。
この先子供を産むことなどないのに、全摘と言われると迷って
しまうことの葛藤が有る事を聞かされ、ゼロになるのが怖い
のか、それとも潜在的にはまだ子供を産みたいと考えているの
か、それとも女性ではなくなる気になるのが怖いのか解らない
のだという。千春は迷うのは当然だが、春子は春子である事を
訴える。
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千春は純平の夢を邪魔したくなくて、告白するのを踏みとどま
る中で、春子が病気で倒れる。それを契機に本格的に自分の進
むべき道を考えていく。

タイトル通り結婚しない事に価値を見出したドラマだったけど、
日本の価値観からすると、やはりここまで気持ちを通わせたの
であれば、結婚すべきではないかとする意識が働いてしまう。

少子化・晩婚化・お一人様の現在の世の中で、先進国の中でも
その問題を脱しつつ有るフランス的価値観を持ち込み、日本でも
堅苦しい契りというものに縛られて生きる事への反駁心と固定観念
からの解放を求めたものなのかもしれないけど、やはり日本人か
らすると自由以上に管理される安心感の方が心理的に優先される
気がしてくる。

少し前から日本でも盛んに結婚が制度に過ぎないという事を
唱える論調は有るのだけど、どうしても一般に浸透していかないし、
夫婦別姓などの問題も含めて、海外の文化の良いところを
持ち込もうとする人が居るけど、長年の日本で培ってきた習慣
や価値観はそう簡単に覆りそうもない。

そもそも結婚の形を否定すると、ドラマ界がもっとも困りそうだ。

自分の夢と人生のロードマップのギャップに迷走するテーマは、
これまでにもありとあらゆるドラマの中で描かれているけど、
妥協する事への現実的結末に対して風穴を開けようとする努力
は感じられる作品だったのかなという感じ。

日本のドラマらしく、今時の価値観なり風潮を盛り込んでいるので
10年後、20年後に見ると、こういうドラマが引用されたり、比較
されるところがあるんだろうなと感じさせるものが有るね。