高校入試 (2012年10月期・フジ・土曜23時枠) 脚本 - 湊かなえ 演出 - 星護、北川学 プロデュース - 柳川由起子 企画・プロデュース - 羽鳥健一 http://www.fujitv.co.jp/kokonyushi/index.html

第8話
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入試前日に"入試をぶっつぶせ"とするポスターが貼られた。
携帯電話の扱いには注意するものの、やはり防ぎようもない
事実として当日に教室で鳴り響いてしまい、更には回収した
答案用紙が見つからず、55番号の用紙が発見されずにいた。
意図的に出さなかったのではないかと疑うが、沢村は中庭の
ガラス戸に貼られていた答案用紙を持ってくる。しかしそう
なると、55番の答案用紙が二枚存在する事になる。出席番号
の書き間違いについて、教育委員会に指示を仰ぐ事をつげ、
解答用紙に関して、回収した関係者に事実を聞いていく。

冒頭からこの回収の流れには誰もが関与するだけのチャンス
が有った事と、調査している萩野の前で語っている事実と
言動が微妙な食い違っている辺りの興味深さが存在していて、
誰が関与しているのかに於いては、なかなか想像に難しいものが
有った。

不自然なのは掲示板で実況されている流れが有るのに、
誰も犯人を捜そうともしていないこと。校長室の前であれだけ
明確にやりとりを把握した書き込みをしているのだから、
盗聴か現場に何者かがいるという事をもっと疑うべきだろう
と小一時間。

非常識な昌子と沢村が掲示板で叩かれている辺りの爽快感
は感じる所かあり、沢村が自分の問題が解決したと同時に
態度を翻す辺りの現金な一面も面白いところがある。

基本的にこのドラマ、一高の過度の名門意識を潰そうとして
いる流れと、一高受験に失敗したものの恨みが混在していて
行動を起こそうとしているのだろうけど、まだまだ脚本家
次第で結末はいくらでも変えられるな。

各ブログさんは犯人捜しと展開のあら探しに躍起になっている
だろうし、こういうスタンスのドラマは、インターネット世代
には、話題を共有化して楽しめる要素になっているので、こう
いう作りのドラマはまどろっこしいが、ネットを巻き込んで
展開できるのでとても楽しめる。現在放送している海外ドラマ
「プリティ・リトル・ライアーズ」なんかも、犯人探しを
想像して楽しめるドラマなので、このドラマが好きならば
チャレンジして見るのも良いかも。