リーガル・ハイ (2012年4月期・フジ・火曜21時枠) 企画 - 成河広明 脚本 - 古沢良太 プロデュース - 稲田秀樹 演出 - 石川淳一 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

第3話 初恋かストーカーか？号泣の恋愛裁判！？
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古美門は勝訴請負人として、テレビでの密着報道が行われる中、
汚いやじで野球場から強制退去させられたとするミドリの弁護
を担当する。一方真知子は国選弁護として、結婚式から花嫁
村瀬美由希を連れ去った榎戸信也の弁護を行うことになる。

冒頭から映画「卒業」的展開から始まった今回のドラマ。

はじめは先入観を持って依頼人を見ていた真知子だが、
クライアントと原告との関係を調べつつ、自分の中でも大学
時代の苦い思い出として存在していた教授との関係について
改めて考えていく。

裁判を通して、人の行動心理というものが実に上手く描かれた
話であり、人が無意識に行う行動と、他人の気持ちとはなかな
か計り知れない物とが複雑に絡み合い、証明出来るところと
出来ない所の間で揺れ動く駆け引きが面白く展開された。

ヒントを与えるのが古美門ではなく、何でもこなしてしまう
服部だという辺りが何とも言えない物が有ったのかな。

依頼人の意向が一番遵守されるべきものがあるのだけど、
真知子のしている事はどうしても青臭く感じてしまうし、
教授との関係を法廷に持ち込むなと小一時間なものが有った。

古美門の案件もなかなか面白く、ヤジするのは愛情がある
為の裏返しであるとか、表現の自由、そして昭和の母親を
連想させて言いくるめていくところは面白く出来ていた。

ただ未だに日本は陪審相手ではなく裁判官相手にして心証を
掴んでいくという辺り、なんとなく違和感が有ったな。