リーガル・ハイ (2012年4月期・フジ・火曜21時枠) 企画 - 成河広明 脚本 - 古沢良太 プロデュース - 稲田秀樹 演出 - 石川淳一 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

第7話 骨肉の相続争い！醤油一族に潜む秘密と嘘
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真知子の従姉妹で姉妹のようにして育った千春から依頼が
舞い込む。真知子の父方の故郷である蟹頭村で、村人ならば
誰もが知る有名な徳松醤油の社長が亡くなった事で遺産相続
の話になるが、三兄弟の全ての人は、社長からそれぞれに
遺言書をもらっている事を知る。開示してみると、みなそれ
ぞれ全遺産を相続する権利が有る事が書かれているが、最後
に書かれた遺言書が長女の清江である事から、一番有力で
有るとみなされるが・・・

ドラマは「金田一耕助シリーズ」を踏襲した内容だった。

一番面白かったのは、徳松醤油と言えば誰でも知っている
と勘違いしている真知子が相変わらず目を輝かせながら
CMソングを口ずさむシーンか。埼玉人が「十万石饅頭」
ネタで盛り上がるようなものなのかも。

水戸黄門様ネタも悪くないし、見方によっては心の中を読める
とする木南晴夏さんが演じたドラマ「家族八景」さえもパロ
った内容で、オチとしても彼女が純粋に徳松醤油の伝統について
考えている以上に別の意図が有ったのかどうかが気になる作り
となっている。

裁判・法律ネタとしては、遺言書が三枚有った際にはどれが
優先されるのかが描かれた。

自分の土俵で戦える人間の方が恐いとしながらも、その土俵
を感じたのは冒頭で弁護士と裁判長が仲良く会話するシーン
くらいなものだったのが残念。田舎の裁判所という意味では、
マイケルJフォックスが演じた映画「ドク・ハリウッド」みた
いに、都会の常識が通じない様な設定ならばもっと楽しくなっ
たのだろうし、法廷ものの海外ドラマ「グッドワイフ」など
では、如何に裁判官や陪審の心証を得るために緻密な戦略を
立てて優位に流れを掴んでいくのかが描かれているので、
このドラマでも場外での心理的駆け引き以上に裁判所でのやり
とりの何かでももう少し駆け引きがあると面白いのかも。

古美門らしさといえば、認知症に仕立てて強引に勝ち取ろうと
する作戦だったが、対立点は分かりやすくしているとはいえ、
やりとりには緊迫感に欠けるモノが有ったかな。

今回は真知子メインだったいう事で古美門側が敗訴しても良い
のかと思っていたけど、結果的にはどっちもどっちって感じ
だったね。