リーガル・ハイ
(2012年4月期・フジ・火曜21時枠)

企画 - 成河広明
脚本 - 古沢良太
プロデュース - 稲田秀樹
演出 - 石川淳一

http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html





第9話 恩讐の村人よ…美しき故郷を取り戻せ!!
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霊媒師によって占ってもらうも全く効果が無かったとして
被害を訴える原告の男性。しかし古美門は霊媒師の弁護人と
して上手く処理する。
その裁判の様子を南モンブラン市(旧絹美村)から来ていた村民
が見ており、是非自分たちの村の公害訴訟を担当して欲しいと
訴える。5年前に大企業の化学工場ができてから健康被害が
出ており、操業の停止と賠償金を求めたいとするが、企業の
弁護を担当しているのは、何と三木である事が判明する。

古美門の熱弁が凄かった。
自分が工場誘致、建設に携わっているだけに、この件が誤りで
有る事への負い目があるのか、それとも疲弊する農村に対して
何らかの憤り感を持っているのか。

古美門、三木、沢地の中の本音が何処にあるのか分からない
様な作りだし、これまで三木はなんだかんだ言い訳を付けて
古美門との対決を回避している様にも見えたので、ようやく彼
の中でも対決する気になったのかなと。

手口としてはあまりに安っぽい買収工作劇があったり、この
手のドラマでありがちな、一人のターゲットを買収して仲間を
説得させようとする流れが有ったので、公害訴訟に於いてこ
んな安易な方法論で勝敗が付いてしまうのかと思わせる物が
有ったけど、古美門の見せ場だけでなく、その流れも三木が
操っているしている辺りが、今後の展開を嫌でも興味深く
させた感じだね。

田舎という土地柄、周りとの協調性が求められる状況の中で、
一人だけ異を唱えるのは難しいであろう事は想像に難くはなく、
個人のプライド以上にそんなものが足枷となってしまっている
現状がそこには有る。
そんな流れを、かつてこの村が持っていたアドバンテージと
呼べる特徴的な姿を思い出させて、個人に対してもプライドを
喚起していく所は上手く処理した感じである。

情報が制するといって間違いない現代の世の中で、古美門が
何処か楽をして金を儲けているのではないかと思っていたけど、
最後の熱弁の中には、彼が5年前に手がけた際に調べたであろう
個人や町の歴史や事情が含まれていて、上手いことそれを利用
した格好だった。

古美門研介 …… 堺雅人 (38歳、個人事務所)
黛真知子 …… 新垣結衣 (25歳、新人弁護士)
三木長一郎 …… 生瀬勝久 (50歳、三木法律事務所・所長)
沢地君江 …… 小池栄子 (35歳、三木担当秘書)
服部 …… 里見浩太朗 (50歳、古美門の事務員)
井出孝雄 …… 矢野聖人 (26歳、三木のアシスタント弁護士)
加賀蘭丸 …… 田口淳之介 (23歳、なんでも屋)

霊媒師 …… 千葉雅子
浜村 …… 古澤裕介 (原告、500万払ったのに・・)
有馬たね …… 左時枝 (元市長の妻)
郷田譲二 …… 丹古母鬼馬二 (農家、開墾)
錦野春夫 …… 二瓶鮫一 (元郵便局長)
池部 …… 神保悟志 (仙羽科学・社長)
守口三郎 …… (元小学の校長)
守口久子 …… (デパートの化粧品売り場、売り上げ記録更新)
鎌田さと子 …… (仕事を掛け持ち)
富田康宏 …… (商店街会長、クリスタルキングを呼ぶ)
板倉初枝 …… (6人の子を育てた)

田根楽子、田村泰二郎、吉田幸矢、三井善忠、大槻一人
伊藤幸純、鶴谷嵐、川越たまき、藤井京子、本田清澄
小山弘訓、古澤裕介、大波誠

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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