リーガル・ハイ (2012年4月期・フジ・火曜21時枠) 企画 - 成河広明 脚本 - 古沢良太 プロデュース - 稲田秀樹 演出 - 石川淳一 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

第10話 破産か５億か！？さらば誇り高き絆の里
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化学工場から漏れて居るであろう化学物質によって村人は健康
被害に合うも、村人達は途中で妥協しそうになる。古美門は
村人からプライドを呼び戻して、自分たちの権利を主張する
事に成功する。村人達は、損害賠償として5億円と原因が究明
されるまで工場の創業を停止させるという要求を求めていく。
争点は、カーボンXを生成する過程で発生するヘルムート68という
未知なる物質が人間に本当に害を与える物質なのかどうか
だった。

前回の展開の裁判前のやりとり自体は安っぽい物が有ったので
これで決着をつけてしまうのかと思わせるものが有ったけど、
今回は裁判を中心とした流れで構成されていて、争点としても
興味深く設定されていた。

何と言っても古美門自身が負け戦を戦おうとして挑んでいること
と、自腹を払ってまで執念を燃やす姿が有ったこと。

新物質の人体に及ぶ因果関係についてはなかなか証明するのも
難しい中で、時間が長引き程に企業側のイメージが悪くなる
のではないかと思わせつつ、古美門自身が借金を背負い、逆に
原告側に時間的制約を持たせて決着を迫る辺りは、上手く出来て
居たのでは無かろうか。

最後は真知子頼みである事。
バカにしていた真知子にさえ頼らざるを得なくなった古美門
が、彼女の中に光明を見た瞬間に掌を返すようにして上手いこと
気持ちを踏みにじってまで勝利のために工作した辺りは、
なかなか古美門らしさというものが出ていたのでは無かろうか。

元々被告側の弁護団・三木自身も企業側が問題視していた
新物質の影響に関するレポートを知って隠していた事実が有る
ので、どっちもどっちって感じがするけどね。

冒頭から滝川クリステル役を真知子に演じさせたり、長澤まさみ
ならば・・・とリアルな色っぽさを求めている発言などが
クスりと笑えるものが有って楽しかった。