リーガル・ハイ (2012年4月期・フジ・火曜21時枠) 企画 - 成河広明 脚本 - 古沢良太 プロデュース - 稲田秀樹 演出 - 石川淳一 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

第11話 内部告発者を不当解雇から救え！！最強の弁護士がついに敗北！？真実は常に喜劇だ！！
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古美門の元を去った真知子だが、一年後再び古美門の元を
尋ねる。一年前の公害訴訟の件で、証言してくれた佳奈が
ライバル会社に引き抜かれた後に飼い殺しにあった上で解雇
されるという事態が起きたのである。調べてみると仙羽化学の
ライバル会社であるフロンティアケミカルラボの社長は
大学の先輩後輩の関係に有り、報復人事を行っていた可能性が
高くなるが・・・

青臭い弁護士と悪徳だと言われる弁護士による、それぞれの
主張する正義について戦わせた話だった。
最後の最終弁論の際に、二人がそれぞれの正義について語り合
う姿は、この二人のキャラクターの特徴を端的に示していて
興味深い物が有ったし、それぞれに説得力が有るものが有って
面白く出来ていた。

報復人事についても七転八倒するような展開が用意されていて
何処に落としどころを持って行くのかなかなか想像するのが
難しいほどに忙しい展開が用意され、上手いこと右に左に展開
を転がした感じがする。

真知子の人徳も加わり、全員が反古美門側立場で有り、古美門
自身にもそろそろ勝ち続けることへの辛さを実感させ、潮時感
を味わせた後の反転具合がまた笑えるし、憎めない所が有った
のがこのドラマの良さだね。

何故研介が真知子を雇っていたのかとか、三木との間でやりと
りそれていた沙織ちゃんネタの顛末など、どの流れを見ても
ある程度視聴者は想定していたハズだけど、見事その通りに
事が運んでも面白さを生んでいるのだから凄い事だ。

最後に日本の企業に裏切られた佳奈がタイの企業に誘われて
いってしまうところなど、人事のゴタゴタで研究者をダメに
していく日本企業の実情を描いている様で、とてもリアルな
オチではある。