三毛猫ホームズの推理
(2012年4月期・日テレ・土曜21時枠)

原作:赤川次郎 「三毛猫ホームズ」シリーズ
脚本:大宮エリー
音楽:金子隆博
シニアチーフクリエイター:櫨山裕子
プロデューサー:池田健司、秋元孝之、福井雄太
演出:中島悟、南雲聖一、菅原伸太郎、松永洋一

http://www.ntv.co.jp/mikeneko/





第7話 完全犯罪!?放火の真実を追え
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ヒロシは小説での受賞がならず落ち込んでいる所を兄妹で
励ます中、アパート火災が発生し、義太郎は石津と共に対応
に当たる。中に居た二人の老人を助けるも、201号室の石野玄
(72歳)と203号室の立石美樹(31歳)は帰らぬ人となる。
義太郎は現場で熱心に写真を取る女性・令子の姿が気になるが・・
そんな中、築40年を超えたアパートが先月は5件、そして今月
に入り3件が火災が起きている事が判明する。放火犯は犯行現場
に戻ってくるとの事から、義太郎は現場で写真を撮っていた
女性に焦点を当てていく。

事件としてはそれ程難しくはないであろう、保険金詐欺事件
に加えて、現在現実的にも社会問題になっている生活保護費を
食い物にしている経済ヤクザ、囲い屋の実態を描いたもの。

着眼点としては悪くはないが、相変わらず主人公が捜査してい
る感じが全くなく、ホームズが語るように口だけ番長状態の
義太郎が居て、かなりストレスフルな内容である。

絶対に僕が守る・絶対に解決するという信念や台詞の背景と
なるべき義太郎の刑事としての資質だったり、捜査している
感覚が全く無いところが問題で、解決も出来ないのに口だけ
先走る姿を見れば、被害者にとってはイラっとくるものがある
のだろう。

ただ義太郎だけでなく、警察自体があまりに無能すぎて泣ける
ものがあり、寧ろ義太郎以上に無能な刑事たちの姿を見ている
と完全に素人のじゃれ合いになっており、上司の根本など、
殆ど発狂しているだけで何の役にも立っていない。

刑事は事件が発生しないと動けないとする現実と、事件を
未然に防げとする訴えとの狭間で揺れ動く義太郎の姿は悪くは
無いし、被害者に寄り添う事が出来る刑事という点では
貴重な存在では有るのだけど、警視庁の中でもエリートが
揃う捜査一課の範疇というよりも、田舎町のイチ刑事という
雰囲気で、寧ろこういう事件を追うのではなく、探偵的な
役割だったり、それなりにすんなり見る事が出来たんだろうな
と。

マツコがどんな格好をして出てくるのかだけが楽しみ。
ネコの頭を撫でていると、突然大きくなっているマツコのカット
がお約束ではあるけど面白い。

片山義太郎 …… 相葉雅紀 (29歳。細身。警視庁捜査一課の刑事)
片山ヒロシ …… 藤木直人 (39歳の独身。義太郎の兄)
石津良平 …… 大倉忠義 (25歳。晴美の「自称」恋人、刑事)
片山晴美 …… 大政絢 (24歳。義太郎の妹)
ホームズ …… シュシュ/(猫の化身)マツコ・デラックス
根本敏夫 …… 尾美としのり (警視庁捜査一課、片山の先輩)
栗原肇警視 …… 石坂浩二 (警視庁捜査一課の課長)
樋口 …… 植木夏十 (刑事)
村田 …… 君沢ユウキ (刑事)

有田令子 …… 紺野まひる (永光出版、"週刊QQ"記者)
仲谷貞吉 …… 織本順吉 (アパートの住人)
仲谷とよ …… 森康子 (アパートの住人)
立石貢 …… 飯田基祐 (アパートの住人)
鮫田悠一 …… 金山一彦 (LR企画)
間宮健二 …… 平賀雅臣 (永光出版・編集長)

八代真吾、神農直隆

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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