MONSTERS
(2012年10月期・TBS・日曜21時枠)

脚本 - 蒔田光治
演出 - 福澤克雄
プロデュース - 石丸彰彦/高橋正尚

http://www.tbs.co.jp/MONSTERS/





第2話 瞬間移動な犯人
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

東京27区は選挙の激戦区であり、同じ選挙区には現職で元総理の
鷺沼と、対立候補の大畑が有権者からの支持を巡り争う。
現職の鷺沼が優勢の中で、元警察庁長官の大畑は、暴力団を
追放した実績を訴え、命がけで日本をよくする為にやっていく
と主張。そんな最中で、突然大畑の元には脅迫文が送られ、
そして実際に襲われる事件が発生する。大畑の妻・久美子も
同時刻に鉄パイプで殴られて死亡する。

前回の感想の中でドラマ相棒なんて書いてしまったけど、
実際の主人公の演技や展開を見ていると寧ろ古畑任三郎
近いコメディ的キャラクターと推理力を使い分けている感じ。
主人公のひらめきのアクションは、完全に鍵のかかった部屋
の嵐の大野君の動きを再現している感じだしね。

襲われてすぐに犯人は自作自演をしている大畑だと分かるもの
が有った。劣勢の立場の候補者が脅迫を受けるという場合は
対立候補が犯人とは考えづらいし、暴力団の関与を臭わすもの
の、都合良く利用しているのだろうなと思って見ていた。
可能性として有るのは、妻や秘書が共謀して夫の選挙戦を妨害
するものだったけど、妻が早々に殺されてしまったのでその辺の
可能性も消えてしまった。

死亡した際の倒れた向きを着眼点に持ってきたところはよく
出来ていたかな。
CSIでも、どの方角から撃たれたのかを特定するために、遺体の
向きや角度は一番最初に考慮されるべき要素だからね。

風船の色に関しても、言う必要のない情報を密かに挿入していた
ので、それがポイントになることは火を見るよりも明らかだっ
た。ただ現場に居ない限り風船の存在が分からないものとして
扱われるのかと思った。

相変わらず平塚が西園寺を使って窮地に陥れる辺りの一貫した
展開と、相手の警戒心を解いて、懐に入り込むための演出して
の平塚の低姿勢のやりとり、そしてそれと対照的に、低姿勢で
挑む強面の金田率いる軍団のやりとりは面白いものが有った。

今回の事件は理論的には可能だけど、冷静に考えると、政治家が
走って殺害の現場に行くのは無理が有るし、また車に戻る際にも、
誰にも見られずに戻るというのはちょっと不可能に近いものが
あるなと思わせた。

でも初回よりも一時間にした分、見やすいドラマだった。

平塚平八 …… 香取慎吾 (捜査一課・平塚班)
西園寺公輔 …… 山下智久 (捜査一課・新人)
剣持亘 …… 大竹まこと (捜査一課・課長)
金田一 …… 遠藤憲一 (捜査一課)
高野恵美 …… 柳原可奈子 (公輔の彼女)
高倉寛治 …… 蕨野友也 (捜査一課)
工藤隼人 …… 菊田大輔 (捜査一課)
藤崎純一 …… 肥野竜也 (捜査一課)
原 秀治 …… 白石朋也 (捜査一課)
北川浩二 …… 日中泰景 (捜査一課)

赤萩歩、吉田明世、斎藤静香

大畑幸三 …… 浅野和之 (新党ともしび、元警察庁長官)
鷺沼晋太郎 …… 岩松了 (民友党・元総理)
山村省一 …… 山本耕史 (大畑の第一秘書)
大畑久美子 …… 古川りか (幸三の妻、元芸能人)
田川一成 …… 渡部豪太 (櫻銀会構成員)
丸田恭治 …… 森田順平 (櫻銀会・組長)

賀川黒之助、澤魁士、石塚良博、岡崎宏、川越たまき
中山 さおり、難波和宏、蒲池貴範、柴田秀一、木村郁美
高野貴裕、吉田明世、林みなほ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system