MONSTERS
(2012年10月期・TBS・日曜21時枠)

脚本 - 蒔田光治
演出 - 福澤克雄
プロデュース - 石丸彰彦/高橋正尚

http://www.tbs.co.jp/MONSTERS/





第5話 究極グルメ殺人事件最後の晩餐は幻の味
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西園寺はなんとはホテルの支配人に頼んで、スイートルームを
借りて誤解させてしまった恵美と仲を取り戻そうとする中、
そのホテルでは全国料理人コンペティション大会が開催される
事を知る。これまで4連勝をしている日本料理の丸岡と、
料理は科学だとする東大出身の異例の経歴を持つ四条の対決。
審査委員長には料理研究家で、丸岡とも親しくしている大河原
が担当する事になるが、大会が行われる前に大河原は殺害され
る。殺害されたのは午後10時半頃。大河原が経営している料理
教室内で殺害されるが、不自然な状況も多い事に気がついて
いく。

コンテストや料理人たちが関わる殺人事件という事で、奇抜な
状況では有るけど、殺意や犯行に関しては日本のドラマの設定
としてはありがち過ぎて殆ど意外性を感じる事もなかった。

捜査過程はあんまり面白く感じないし、他人を小馬鹿にしている
様な平塚というキャラクターにイラっとさせられっぱなしだけど
最後の解答編を聞いているとなんとなく納得してしまう所が
このドラマの特徴なのかも。

ただ毎回言うのもあれだけど、殺害現場を動かすというのは
相当難しいことで、アリバイの事ばかりに着眼点がもたれてい
るのが気になる。
電話しながら知り合いに襲われていたら多分亡くなる直前に、
"何故お前が"みたいなセリフではなく、犯人の名前を直接
口走るのが自然だと思うけどね。

幾つかの矛盾点がドラマの中で皮肉として描かれている。
遺体現場にあまりに証拠が揃いすぎていると逆に不自然に感じ
てしまうというのがこの手のドラマの常であり、四条に罪を
なすり付ける意図が有るのは明らかだった。

目撃者の当日の行動やセリフの一つ一つが重要なものとして
利用され、意図的に犯人の男性が妻を被害者の現場に誘導させ
ているところなどは面白い部分だった。

殺害の証明に於いてコンテストの勝敗とどう折り合いをつけて
いくのかがドラマとしての見せ場であり、その辺は綺麗に
まとめたのかなという感じ。

平塚平八 …… 香取慎吾 (捜査一課・平塚班)
西園寺公輔 …… 山下智久 (捜査一課・新人)
剣持亘 …… 大竹まこと (捜査一課・課長)
金田一 …… 遠藤憲一 (捜査一課)
高野恵美 …… 柳原可奈子 (公輔の彼女)
高倉寛治 …… 蕨野友也 (捜査一課)
工藤隼人 …… 菊田大輔 (捜査一課)
藤崎純一 …… 肥野竜也 (捜査一課)
原 秀治 …… 白石朋也 (捜査一課)
北川浩二 …… 日中泰景 (捜査一課)

丸岡龍次郎 …… 榎木孝明 (日本料理・秋月亭)
大河原六郎 …… 奥田達士 (51歳、審査委員長・料理研究家)
大河原美津子 …… 生田智子 (六郎の妻)
四条敦彦 …… 中村俊介 (四条庵・東大大学院・料理は科学)
総支配人 …… 伊藤正之 (Four Seasons HOTEL)
青山春夫 …… 内野謙太 (日本料理・秋月亭)

増田修一、蒲池貴範、岡田泰典(TBS)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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