MONSTERS
(2012年10月期・TBS・日曜21時枠)

脚本 - 蒔田光治
演出 - 福澤克雄
プロデュース - 石丸彰彦/高橋正尚

http://www.tbs.co.jp/MONSTERS/





第6話 変人刑事VS天才発明家!!完全密室は本当に完全?
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西園寺は平塚の悪事を一ヶ月で捜すという指令を満たすことが
出来ず再び所轄の小石川南署へと転属を求められる。
そんな中で、ジュノテックス新素材を開発した白泉化学の研究者の
一人・香川修一が密室の中殺害される事件が起きる。
白泉化学では、この新開発の製品に対して、アジアケミカル社に
情報を流出している人物が居るとの事で、翌日には事実関係を
調べる為に本社から社員が送られてくる予定だった。
話を聞いているウチに、香川は殺された日に犯人の証拠を見つけた
として、翌日の聴聞会でそれを発表すると話していた事が判明する。

鍵のかかった部屋を彷彿とさせるような今回のドラマ。
密室事件という事で、それだけで興味深いものが有ったし、登場人物
が少ない分、視聴者としても犯罪トリックのロジックの組み立て作業に
だけ集中してみられた話だったと思う。
また平塚の奇抜な挑発的態度が抑えられたことで、ドラマとしてもかなり
見やすくなった。

いろいろと突っ込み所も多い話だった。
そもそもこの被害者の香川は、聴聞会の前日に自分は犯人を知って
いるという様な事を暴露する必要はなかったわけで、わざわざ殺される
ような事をしているところが妙に違和感が有った。

犯罪トリックに関しても、一部は前回の話と被っていて、誰が送ったか
分からないパソコンのメールの発信をアリバイに利用するというもの
が有ったり、殺害現場を動かすというあるまじき行為が有ったけど、
鍵のすり替えトリックに関しては上手く出来ていたのかなと思う。

また西園寺の存在感を抽出させたことで、バランス的にも良くなり、
犯罪トリックを色んな角度から考える立場の人間を登場させることで、
視聴者にも色んなヒントが与えられた話では無かろうか。

ただ誘導尋問による自供頼みの展開だと、裁判に於いては犯行を立証
出来るのか疑問。せめて会話を録音していたくらいのレコーダーの存在
をみせて欲しかったけどね。

平塚平八 …… 香取慎吾 (捜査一課・平塚班)
西園寺公輔 …… 山下智久 (捜査一課・新人)
剣持亘 …… 大竹まこと (捜査一課・課長)
金田一 …… 遠藤憲一 (捜査一課)
高野恵美 …… 柳原可奈子 (公輔の彼女)
高倉寛治 …… 蕨野友也 (捜査一課)
工藤隼人 …… 菊田大輔 (捜査一課)
藤崎純一 …… 肥野竜也 (捜査一課)
原 秀治 …… 白石朋也 (捜査一課)
北川浩二 …… 日中泰景 (捜査一課)

本間 実 …… 中村獅童 (「白泉化学」の研究員)
香川 修一 …… 眞島秀和 (「白泉化学」の研究員)
松原 健吉 …… 小木茂光 (警視庁刑事部長)
香川 敦子 …… 遊井亮子 (修一の妻)
島田 昭雄 …… 菊池均也 (「白泉化学」の研究員)
野口 秀彦 …… 西岡徳馬 (「白泉化学」所長)
安岡 仁 …… 植木紀世彦 (「白泉化学」の警備員)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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