MONSTERS
(2012年10月期・TBS・日曜21時枠)

脚本 - 蒔田光治
演出 - 福澤克雄
プロデュース - 石丸彰彦/高橋正尚

http://www.tbs.co.jp/MONSTERS/





第8話 さらば凸凹刑事!!最後の事件は完全敗北…20年前に予告
された怪奇事件と平八の真相

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西多摩郡水沢村にこの村の児童施設出身のピアニスト・高村佳
奈が凱旋帰郷することになり、村としても歓迎ムード。
そんな中、佳奈はある脅迫状を受けているとして、捜査一課に
相談に来る。そこには彼女が20年前に脅迫誘拐事件を前後に
して盗まれた化学工場の毒・ガリンキシンの含まれたガーゼ
が入っている事が分かる。

最終話は無難に良く出来た物語だった。
この手の日本ドラマのラストは必ずと言って良いほど主人公が
背負っている心の傷とか、主人公の人物像に迫るようなキャラ
クターの掘り下げ的エピソードで締めくくることも多いけど、
それをやらずに行った所は好感度の高いところ。

いくつもの伏線が有り、早い段階から主人公を通して、個々の
場面に於ける不自然な点をセリフとして提示しておき、後々に
その不自然さを証明していくという段取りで、主人公だけで
なく、平塚のキャラクターが乗り移った様な西園寺や金田の
推理シーンも見られて面白く出来ていた。

かなり面倒な顛末になってしまった印象も有るけど、全ての
流れがアリバイを作る為に工作しているものだったり、犯行を
知る人物がカモフラージュしたり、庇ったりするが為に、
上手い感じでフェイクの流れを挿入する所など、良く出来てい
た。

残念ながらこのドラマ独自の特徴を感じられず、独自の色を
出そうとしていた平塚のキャラクターが不評だったことで、
軌道修正を迫られ、ここ3話くらいは大人しい姿の平塚の姿が
有った所を見ても、相当誤算だったところが有るのだろうね。

刑事物、推理モノのドラマは見ていても楽しいと思うので、
これら懲りずに別の企画で挑んで欲しいと思う。
ただあんまり奇抜すぎるキャラクターを使うのだけは勘弁して
欲しい。

平塚平八 …… 香取慎吾 (捜査一課・平塚班)
西園寺公輔 …… 山下智久 (捜査一課・新人)
剣持亘 …… 大竹まこと (捜査一課・課長)
金田一 …… 遠藤憲一 (捜査一課)
高野恵美 …… 柳原可奈子 (公輔の彼女)
高倉寛治 …… 蕨野友也 (捜査一課)
工藤隼人 …… 菊田大輔 (捜査一課)
藤崎純一 …… 肥野竜也 (捜査一課)
原 秀治 …… 白石朋也 (捜査一課)
北川浩二 …… 日中泰景 (捜査一課)

関根純平 …… 中村蒼 (水沢村駐在所の巡査)
高林佳菜 …… 佐津川愛美 (ピアニスト、水沢村の児童養護施設)
諏訪敦志 …… 西村和彦 (音楽家、借金が有った)
鎌田吾一 …… 六平直政 (水沢村駐在所の巡査、定年間近)
松原健吉 …… 小木茂光 (警視庁刑事部長)
杉山ハツ子 …… 広岡由里子 (水沢村役場の職員)
小田切龍三 …… 芹澤名人 (イベント会社社長、佳菜のバトロン)
神田たみ子 …… いとうまい子 (「神田商店」店主)

絲木建太、兒玉宣勝、蒲池貴範、小山颯、中田舞奈

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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