浪花少年探偵団 (2012年7月期・TBS・月曜20時枠) 原作 - 東野圭吾『浪花少年探偵団』『しのぶセンセにサヨナラ』 （講談社文庫刊） 脚本 - 吉田紀子、江頭美智留、沼津そうる 演出 - 清弘誠、池澤辰也、東田陽介 プロデューサー：黒沢淳 http://www.tbs.co.jp/program/naniwashounen_2012.html

第1話 しのぶセンセの名推理！
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運転免許の取得のために自動車教習所に通う"大路の"しのぶは
教頭からの薦めで、臨時の教師として着任する。
そんな最中で、早くも彼女の担当するクラスの生徒の保護者が
殺害される事件が発生。教頭からは余計なことには首を突っ込
むなと釘を刺されるが・・・

東野圭吾さんの推理小説「しのぶセンセ」シリーズのドラマ化。

関西人っぽい気っ風の良いしのぶ先生役の多部未華子さんを
見ているだけでそれなりに満足出来る物が有るけど、そんな
キャラクター像も関東人から見た関西人っぽさなのかな。

ドラマを見ていると浪花少年探偵団との事だけど、しのぶが
メインって感じだね。

周りのお節介な人たちの人情味溢れるところなど、憎めない
所が有るし、近年元気の無い日本の商店街文化なども上手く
取り入れて構成して欲しいなと思う。

夏休みに向けたドラマとしてはもってこいの題材であり、
大人の中でも子供の頃の郷愁を誘う部分を上手く引き出すこと
が出来れば視聴率にも直結するものが有るのかも。

好感度の高い俳優さんが揃っている様な感じだし、一話にして
早くもそれぞれの立ち位置が描かれたような感じで見やすく
カスタマイズされている。

ドラマでは幽霊が運転していたとする目撃証言からある程度
事件の概要は想像出来るものが有るけど、犯行を犯した人物が
子供であるのかという所が着眼点であり、一時でも子供の事を
疑ってしまったしのぶ先生が、生徒の前では友達を信用する
事を訴える反面、自分が疑ってしまったことに自責の念に
かられるところなど、面白く描かれている。

ただ正直、ヤクザや金の回りの流れは可能性を潰していく流れ
としては悪くは無いけど、ミスリードを誘うには不十分なもの
が有り、やや冗長さを生んでしまっていたのが残念。
90分枠で十分収まる内容を無理矢理2時間に引き延ばした感じ
で、面白さを逆に削いでしまった所が残念。