主に泣いてます
(2012年7月期・フジ・土曜深夜枠)

原作 - 東村アキコ
脚本 - 野木亜紀子、宇山佳佑
演出 - 葉山裕記、宮木正悟
プロデュース - 大木綾子

http://www.fujitv.co.jp/omoninaitemasu/index.html





第3話 仁義なき戦い女篇
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仁が帰国する。
仁は赤松から自分はゲイなので泉に興味はないと話すとそのまま
教室の手伝いをするよう頼まれる。
そんな中、泉は仁と久しぶりに海岸でデートすることになり
泉は弁当を作っていくが、肝心の仁はデートの約束を忘れ、
泉の元に来たのは、何と仁の正妻である由紀子だった。

正妻と愛人の複雑な関係が描かれた話だった。

正妻としての絶対的な立場と、その生活を皮肉にも支える愛人
の存在。その辺のやりとりがなかなか深いものが有ったし、
愛人が正妻に嫉妬するのではなく、正妻が愛人に嫉妬する辺り
の展開も面白く出来ていた。

由紀子の存在がかなり微妙だなと思っていたけど、弾けた感じ
の安達祐実さんを見ていたら、そんな気も一瞬で吹き飛んだ
感じがする。アーティストの妻だと思い込むことで、精神状態
を保とうとするも、時々本音が見え隠れする台詞が飛び出し、
愛人に対して指摘する所も、鋭さが含まれていた感じがする。

そして立場が入れ違った愛人同士の激しい葛藤が面白く、
正妻は例え夫に振り向かれなくてもその座を維持出来るのに
対して愛人とは、常に興味を持たれる存在でない限り、変わり
の利く存在としての立場で有って、気の抜けない位置にある
こともまた、オカモチさんと泉との間で葛藤として描かれて
いる。

そんな気持ちとは余所に外野から愛人と正妻の争いを眺めて
いる仁に腹が立つけれど、泉のことを思うとなんとも複雑な
感じだね。

つねちゃんの赤松を眺める視線なんかもとても良い感じ。
正直中学生には思えないな

紺野泉 …… 菜々緒 (人気油絵画家・青山仁のモデル兼愛人)
赤松啓介 …… 中丸雄一 (東京美術大学・学生)
緑川つね …… 草刈麻有 (絵画教室「Atelier jin」に通う女子中学生)
トキばあ …… 高泉淳子 (つねたちの友達)
小桃宣親 …… 加藤諒 (オネエ系、赤松が好き?)
駒子 …… 青山倫子 (オカモチ、仁の元愛人)
勅使河原耕三 …… 坪倉由幸 (警察官)
カトレアママ …… 田島令子
青山由紀子 …… 安達祐実 (仁の妻、家計を握る)
青山仁 …… 風間トオル (東京美術大学の教授・人気画家)
木藤孝太郎 …… 渡辺邦斗 (美大生)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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