パパドル!
(2012年4月期・TBS・木曜21時枠)

脚本:金子ありさ、大島里美
演出:坪井敏雄、渡瀬暁彦
プロデュース:加藤章一、佐藤敦司
主題歌:関ジャニ∞「愛でした。」

http://www.tbs.co.jp/PAPADOL2012/





第9話 最終章!アイドルが引退を決意する時
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極秘に籍を入れている事実を週刊誌記者に知られてしまい、
その事実を掴んだ竹富は、朝比奈たちに対して脅迫してくる。
それと同じくしてなゆみもまた、錦戸に振られた事によって
その事実をblogに掲載すると、マスコミも世論も錦戸に対して
失望していく。錦戸は引退を考え、コンサートの初日にそれを
発表しようとするが・・・

とても面白く見ることが出来ているけど、ファンの挙動に関し
ては、とにかく錦戸に対して微妙な立場ばかりを強調している
感じで、一面性ばかりを描いている。ファン心理とすれば、
なゆみと別れた事を歓迎する流れも当然有るのではないかと
思う。

他人の立場に立って物事を考えるという日本人の良さと、それ
を犯そうとしている人間の欲望の醜さなんかが描かれ、
なゆみ自身は恋愛が性格を歪ませているという事実が強調され
竹富と多田に全ての醜さを押しつけているような展開である。

ただアイドルを守ろうとする朝比奈の立場、今までバカみたいな
役柄だった脇坂がここに来て真剣な眼差しで事態に対して
提言している所など、事務所の立場としても面白く描かれた
感じ。

花村家の立場は既に芽衣を中身に引き入れた時点で固まって
いると思うし、それを確信させたのが前回の血の繋がらない
親子の絆の物語だったと思うので、いよいよ最後の関門としての
錦戸の去就の問題を取り上げた。

上手く出来ているのは岡島充絡みのエピソードを通して、改めて
ファンの存在の大きさを感じる作りであり、そんなファンに
対して嘘をついているとする自責の念を錦戸自身に感じさせる
事で彼の中の葛藤を引き出した点だ。
なゆみたちが嘘をついて酷い事をしているのと同時に、錦戸の
嘘もまた形は違えど、やっぱりファンを裏切る嘘である事実
には違いがない。

今の世の中、アイドルでも結婚しても良いとは思うけど、
本当に引退しなければならない程の事をしているのかどうか
気になるね。

関ジャニ∞ではなく、錦戸∞だとした辺り、面白い締め方
だった。満を持して暖めてきたキーワードがついに出たって
感じ。

錦戸亮 …… 錦戸亮 (主人公。関ジャニ∞に所属)
花村遥 …… 優香 (三人の母親、大寿青果とコンビニでバイト)
花村芽衣 …… 川島海荷 (16歳、長女。波野高校)
花村悠斗 …… 今井悠貴 (13歳、長男。一人の世界)
花村佳奈 …… 谷花音 (9歳、次女。大の嵐ファン。)
脇坂正平 …… えなりかずき (現場マネージャー兼運転手)
苅谷隆博 …… 佐藤二朗 (主治医)
花村奈津 …… 高畑淳子 (遥の母親)
間宮義春 …… 八嶋智人 (関ジャニ∞のグループマネージャー)
朝比奈元子 …… 財前直見 (関ジャニ∞のチーフマネージャー)
岡島充 …… 城島茂 ("串焼みつる"の店主、元銀河隊 GALAXY)
竹富典子 …… 島谷ひとみ (早川・岡本の現場マネージャー)
早川タク …… 鈴木亮平 (俳優)
岡本なゆみ …… 高梨臨 (俳優)
多田弘道 …… 山田親太朗 (カメラマン)
岡島大輔 …… 松本聖海 (充の息子、芸能人になりたい)
江口美緒 …… 後藤郁 (遥の高校の同級生)
新井ひかる …… 古畑星夏 (遥の高校の同級生)
矢崎大地 …… 白又敦 (芽衣の高校の同級生)
鉄平 …… 塚本高史 (元遥の夫)

関ジャニ∞
大倉忠義、安田章大、村上信五、横山裕、渋谷すばる

飯沼千恵子
たく、かずや、久保酎吉、加茂美穂子、奉村淳二、山崎慶二
どうじょう拓人、安田裕、清水凛子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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