パーフェクト・ブルー
(2012年10月期・TBS・月曜20時枠)

原作:宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」「心とろかすような─
マサの事件簿」
脚本:山崎淳也
演出:唐木希浩・田中峰弥
プロデューサー:白石統一郎・晴野善博

http://www.tbs.co.jp/perfect-blue/





第1話 死体が消えた!?残酷な嘘…女性探偵が追う悲しい真実
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父親を7年前に亡くした蓮見家。
母はテレビなどにも露出する探偵事務所の所長。そんな彼女の
下で働く女性5人の探偵と用心棒の犬が事件を解決していく。

WOWOWで放送していたドラマの方は見ていないのだけど、
リメイク作品という事も有り、それなりの面白さを期待して
いたが、初回としてはイマイチパッとしない物語だった。

ドラマのプロットとしてはありがちなもので、最終的には
父親・浩一郎の死の真相を探っていくモノなのかも知れないが、
とりあえずは個々の案件に対応していく様だ。

女性だけで構成されたチームという事で被害者は女性ばかりを
扱っていく者なのかな。
女性が女性の権利を守っていく為に戦うテレ朝の七人の女弁
護士
はとても面白いシリーズだったけど、このドラマも
それを全面に押し出していけば良いと思うのだけどね。
全員が女性捜査官という事で米倉涼子さん主演のHUNTER ハ
ンター〜その女たち、賞金稼ぎ〜
の様な雰囲気でもあれば
また別なのだが、どちらかというと、ドラマは赤川次郎の
4姉妹探偵団の宮部みゆきさんver.という感じのヌルさ。

キャスト自身はそれなりに計算されたものは感じるけど、事件
の謎そのものが面白みに欠けている状態なので、せめて
キャスト間の味でも出れば良かったんだけどね。

殺人自体が既にエゴに包まれたものの産物だと思うのだけど、
それに輪を掛けた視聴者の理解を超越した殺人犯の心情・殺害の
動機。
二人きりの家族と夢を秤に掛けるというバランス感がまるで
ドラマの中で活かされて居らず、何のためにアリバイ工作を
したのかもまた謎の物語と化している辺りがつまらない要因の
一つでも有った。

そもそも兄の意図は弟自身に伝わっているものが有るのだろう
に、短絡的にそんな人物を殺してしまう辺りは現代っ子の
物語という感じなのだろうか。

期待は家政婦のミタの長男役のイケメン・中川大志くん
にかかっているのか。寺脇康文さんは如何にも謎に秘めた
"出来る"っぽさがあんまり前面に出すぎない方が良いと思う。

蓮見加代子 …… 瀧本美織 (蓮見探偵事務所・長女)
君塚奈々 …… 平山あや (蓮見探偵事務所)
宮本俊一 …… 水上剣星 (富士坂署・刑事)
長嶋桃子 …… 白鳥久美子 (蓮見探偵事務所)
諸岡進也 …… 中川大志 (バー「ラ・シーナ」の店員)
蓮見糸子 …… 高橋春織 (次女)
江島瑠璃子 …… 麻生かほ里 (蓮見探偵事務所)
マサ …… 船越英一郎(声の出演)
三浦美智子 …… 根岸季衣 (蓮見探偵事務所)
藤永環 …… 渡辺哲 (富士坂署・刑事)
椎名悠介 …… 寺脇康文 (バー「ラ・シーナ」のマスター)
蓮見杏子 …… 財前直見 (蓮見探偵事務所・所長)

井波孝 …… 窪田正孝 (次男、東洋音大)
井波洋 …… 大沢健 (長男、証券会社)
藤実咲子 …… 星野真里 (孝の彼女)

井口成人、鈴木省吾、寺部智美、武見龍磨、今國雅彦
茂内麻緒、嶋村昇次、安藤彩、いいぐちみほ、東正実

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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