パーフェクト・ブルー (2012年10月期・TBS・月曜20時枠) 原作：宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」「心とろかすような─ マサの事件簿」 脚本：山崎淳也、高橋悠也 演出：唐木希浩・田中峰弥、浅見真史 プロデューサー：白石統一郎・晴野善博 http://www.tbs.co.jp/perfect-blue/

第5話 妻に捧げた物語…人気脚本家が落ちた罠！！少女の真実
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文化祭の準備で次女の糸子の帰宅が遅くなる中、心配した
加代子と杏子はバーまで捜していくと、糸子は進也と共に
帰宅する。駐車場で襲われて倒れて居たとし、連れて来られる
が、加代子はそれを信じなかった。それも最近放送している
テレビの人気ドラマと話が類似していたからだった。
姉妹で喧嘩する中で、事務所の方には依頼が入る。
夫の浮気を調べて欲しいというもの。依頼主は明子で、ターゲ
ットにする夫は何と人気ドラマ「君に捧げたい」の脚本家の
御園雅人だというが・・。

展開が完全にTBS木21時枠の「ランナウェイ〜愛する君のために」
を意識しているものが有ったのだろう。

世の中結婚詐欺は多いけど、子供を利用した脅しという事で
それだけで既に虐待している事実が存在する。

見た目ではなかなか分からない他人の家庭の事情がドラマと
してミストリー感を与えており、明子の気持ちが一つのポイン
トとなるべきものが有ったので、そういう意味では安定した
演技力を持つ杉田さんが演じたことで、その真意は最後まで
分かりづらいものが有って興味を引く事が出来た。

嘘をつく狼少女的物語とは少し違うけど、援助交際と同じで
容易に金が稼げると思って犯罪に手を染めればそれだけリスク
が有るという事を描いたものだった。

ハウスキーピングサービスを利用して家庭の事情を探るという
狡猾さ、そして子供を利用している両親の姿が有るかと思えば
子供もまたその両親を越えるであろう、善悪の判断を麻痺する
女性を演じていて一筋縄ではいかない者が有る。

パーフェクトブルーの流れが少しずつ情報が提示され、
宝田八重子からの手紙を奈々が処分していること。
奈々が一体どんな人物なのかが今後気になる要素として存在
していきそうだ。

ドラマとしてはこれまでの展開の中では一番楽しかったかな。