パーフェクト・ブルー (2012年10月期・TBS・月曜20時枠) 原作：宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」「心とろかすような─ マサの事件簿」 脚本：山崎淳也、高橋悠也 演出：唐木希浩・田中峰弥、浅見真史 プロデューサー：白石統一郎・晴野善博 http://www.tbs.co.jp/perfect-blue/

第9話 お前を燃やす！？狙われた息子の命を助けて母の叫び
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バー「ラ・シーナ」のアルバイト・進也の母・久子が探偵事務
所を尋ねてくる。甲子園に出場が決まっている長男の克彦が
何者かに脅迫されているというもの。警察やマスコミには内密
に調べて欲しいと言われて捜査を始めるが・・・

わざわざ自分が犯人だと言いに来るような態度のライバル校
の一星透監督。二度に渡って金の受け渡しを目撃させる単調で
滑稽なシナリオだったような感じ。
大抵はこの監督がミスリードの牽引役を務めて、実は別の
流れが有ると思わせるのがミステリードラマだと思うけど、
額面通りの展開。前日に放送された「MONSTERS」でも全く同様
に冒頭から示されている犯人がそのまんま犯人になってしまう
という辺りが何の面白味も生んでいない。

脅迫を受けている被害者自身が甲子園に出場出来ない可能性が
有ると考える方が寧ろ不自然だなと思うけど、この母親は自分
の子供たちの事を信用していないようなので、脅迫されている
兄自身が脅迫されるだけのことでもしたのではないか?とする
疑いの目も存在していたという所なのだろうか。

投手の兄と怪我をして野球を断念することになった生徒の
物語も如何にもな感じのドラマだったし、この流れだとパー
フェクトブルーの流れに接続するばかりのツナギのエピソード
にしか見えない。

椎名の正体、マサの正体がわかっただけでも良かったのか。
ここ数話、とてもドラマとしては面白く機能していただけに
残念な話だった。