赤川次郎原作 毒<ポイズン>
(2012年10月期・日テレ・木曜深夜枠)

原作:赤川次郎『毒 ポイズン』
脚本:鈴木智 ほか
演出:岡本浩一、石川北二、茂山佳則
音楽:松本晃彦
プロデューサー:岡本浩一、河内俊昭
主題歌:YU-A「優しい顔で近づかないで」

http://www.ytv.co.jp/poison/





第3話 刑事がまさかの完全犯罪!同じ団地に住む容疑者を密かに殺す
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中野は焼き鳥屋で飲みながら客の愚痴を聞いていた。この世に
は許せないヤツというものは存在するという客の言葉に、
刑事の中野は4年前の三人の少女が失踪・殺害された事件を
思い浮かべる。その時容疑者として近くの公園で幼女に声を
掛けていた原田という人物が浮かび上がり、室内から被害者の
衣服が見つかるも、殺害に関して否定され、結局不起訴に
終わるという事件が存在していた。子供に手をかけるヤツだけは
許せないと中野は感じる中、彼は原田が同じマンションに住ん
でいる事を知って心中穏やかでは居られなくなっていく。

展開からすれば殺した後に勘違いだったというオチが訪れるの
であろうものけど、二話跨ぎの話にして、残り8時間という状況
設定を持ったところは、吉と出るのか凶と出るのか。
恐らくその時間の間に来週には真犯人が逮捕されるであろうことは
容易に想像難くはないし、なんとか毒が体内に回るのを止めよ
うとして松井を捜していくことになるんだろうなと思わせるも
のが有る。

ただこう言っては何だけど、部屋から幼女の服が出て来たという
事で、疑われても仕方が無いと思うし、陪審制度ならば確実に
有罪判決の出るであろう案件だと思う。

死刑執行前に如何に自分自身の罪を悔いる事が出来るのか。
そんな時間の猶予のような時間的感覚を今回は他人の命を持って
感じさせていくことになるのだろう。

しかし早くも刑事が毒薬を使う主人公になる辺りは意外。
また今回笹本直美の父親の件についても言及され、ホームページ
の設定を読んでいる人以外にも、彼女が刑事になるに至る原因
が分かったのではなかろうか。

松井十一 …… 綾部祐二 (神出鬼没の謎の科学者)
笹本直美 …… 臼田あさ美 (警視庁捜査一課の刑事)
刀根山唯人 …… 坂本あきら (刑事課部長)
千葉健介 …… 渡辺いっけい (直美の上司)
本条透 …… 是近敦之 (警視庁捜査一課の刑事)
菅原美佐 …… 上西恵 (警視庁捜査一課の刑事)
中野耀太郎 …… 木村祐一 (警視庁捜査一課の刑事)
ナレーション …… 川下大洋

原田義人 …… 堀部圭亮 (幼女誘拐事件の容疑者)
中野エリ子 …… 遊井亮子 (中野の妻)
中野浩子 …… 藤井杏奈 (中野の娘)
焼き鳥店の客 …… 藤原光博
焼き鳥店店主 …… 松村穣

田附未衣愛

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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