赤川次郎原作 毒<ポイズン>
(2012年10月期・日テレ・木曜深夜枠)

原作:赤川次郎『毒 ポイズン』
脚本:鈴木智、武田有起
演出:岡本浩一、石川北二、茂山佳則
音楽:松本晃彦
プロデューサー:岡本浩一、河内俊昭
主題歌:YU-A「優しい顔で近づかないで」

http://www.ytv.co.jp/poison/





第9話 急展開!ついに謎の男の正体が暴かれる!純愛と涙の完全犯罪
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松井が自主的に警察の前に現れる中で、取り調べを受ける松井
は直美が語る人の心にも善はあるとする事に対してその主張を
一蹴し、自分が13年前に行ったストロバキア国立大学の監獄実験
を引き合いに出して、人間は人を怨み、自分が安全ならば他人を
殺すものだと主張する。
そんな中でもまた一人毒によって人は亡くなっていく事態が
発生していく。

自白であれ何であれ、毒の存在自体が立証できないのに自白も
何も有りはせず、毒が毒であるとする証拠自体も何もない
状況の中でのやりとりというのは、かなり滑稽すぎる。
設定からすればやはり警察官の存在は邪魔すぎて、無意味な
位置にあるとしか思えないし、二段オチの形で甲斐史郎の
舎弟である早見から警察に知らせるという脅しも全く無意味
でしか写らない所が有る。

TBSが企画したドラマ走馬燈株式会社の様に毒自体の事実関係
には言及せず、それを使う人たちの人間ドラマにだけ集中して描けば
良かったのだと思う。

短いスパンのドラマ故に、助けてもらって恩返ししているハズ
の男の性格・顔色が変わってしまうという下りが唐突すぎる辺
りがちょっぴり残念。袴田さんの演技力によって面白いドラマ
にはなってるのだけど、相手に自分の気持ちの伝わらないもど
かしさの答えを性急に求め過ぎていて、視聴者的にもついて
行けない部分が有るのが残念なところ。
こんな性格だからやはり会社を解雇され妻にも逃げられたという
ところなのだろうか。

手のひらを返したようにDV夫の良さを説いてしまう辺りの女性
の無責任さも感じたけど、本日放送のレジデントと同様に
腐っても父親だとする辺りが、かなり微妙に写るところではある。

それにしても綾部さんの長時間の台詞回しには耐え難いものが
有るので、そこを何とかして欲しい。ビックリする程気色が
悪すぎる。コメディアンとしてはあんなに面白いのに、この
嫌悪感はいったい何処からくるんだろうか。

松井十一 …… 綾部祐二 (神出鬼没の謎の科学者)
笹本直美 …… 臼田あさ美 (警視庁捜査一課の刑事)
刀根山唯人 …… 坂本あきら (刑事課部長)
千葉健介 …… 渡辺いっけい (直美の上司)
本条透 …… 是近敦之 (警視庁捜査一課の刑事)
菅原美佐 …… 上西恵 (警視庁捜査一課の刑事)
中野耀太郎 …… 木村祐一 (警視庁捜査一課の刑事)
ナレーション …… 川下大洋

植垣 光太郎 …… 袴田吉彦 (フリーター)
甲斐 由美 …… 笛木優子 (小さなスナック由美のママ)
甲斐 史郎 …… 小沢和義 (由美と別居している夫)
甲斐 翔太 …… 須田瑛斗 (由美・史郎の息子)
早見 敏夫 …… 大江健次 (史郎の部下)
路上の買い取り業 …… ハチミツ二郎

三田村周三、安達勇人、北條まみ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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