レジデント〜5人の研修医 (2012年10月期・TBS・木曜21時枠) 脚本 - 永田優子 音楽 - 菅野祐悟 演出 - 高成麻畝子、吉田秋生、渋谷未来 プロデュース - 北川雅一、沼田通嗣 主題歌：flumpool「Answer」 http://www.tbs.co.jp/resident2012/

第8話 幸せになる覚悟
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

しずくは双子の弟が医大を辞めて美大に進みたがっている事を
知り、一緒に実家に戻って父親を説得しようとする。
父親は反対するが、母・涼子はそんな皆人に対して、一緒に
医者としてやっていく事が勝己の夢だったが、それはあくまで
父の夢である事を告げ、息子の決断を指示する。
弟はしずくに対して、しずくにも何が有っても医者としてやって
いく覚悟があるのかと問うていく。

それぞれ覚悟に対するその人となりの姿勢というものを感じさ
せる内容だった。

医者になるにも覚悟がいるし、両親に将来を語ることにも覚悟
はいる。親や夫など愛するものの幸せを求める前提として
覚悟というものが存在している。覚悟するにはそれ相応の責任
感を伴うものだし、大変なことも多いのだろうけど、その先に
あるものがその人にとって重要だからこそ求めるものなのだろう。

残念ながら覚悟が出来ていないもの、覚悟していても現実的
には不可能だとするものとの末路の差がドラマとしては複雑に
写り、親子関係、夫婦関係に於ける絆について感じさせるもの
が有る。自分の生活で手一杯のものが他人の人生まで背負い込む
事の大変さを改めて感じさせるものだった。

助けて文句を言う患者の存在とか、ちょっぴり色んな立場から
覚悟を挿入していたので、ドラマとしても忙しい者が有った
けど、自殺するのにも覚悟がいるとするのがちょっぴり皮肉だ。

矢沢のエピソードなど、とても切ないものが有った。
自分を捨てた母親に会う覚悟、その現実というものを改めて
知らされた格好だったけど、高岡早紀さんの役所が似合いすぎて
驚く。