リッチマン、プアウーマン (2012年7月期・フジ・月曜21時枠) 脚本:安達奈緒子 音楽:林ゆうき プロデューサー:増本淳、関口大輔 演出:西浦正記、田中亮 主題歌：miwa「ヒカリヘ」 http://www.fujitv.co.jp/mitsunoaji/index.html

第1話 資産２５０億の男と就職難民女の最低最悪の出会い
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偏差値75を誇る東大の4年生千尋は就活するも、なかなか内定
をもらえず、「NEXT INNOVATION」で会社説明会が有ると聞いて
受けに行く事になる。風変わりな社長・日向徹が経営する
IT企業で、説明会に来た学生達に色々と問いかけていく。
そして千尋に対して酷い言葉を浴びせかけていくが・・・

閉塞感のある現代の世の中に於ける就職事情を描くと共に、
企業が求める人材というものがどんなものかを描いた様な
話だった。
戸籍の問題、社会保障の問題など今日の日本の抱える問題点
と、そんな問題点に食い込むIT関連企業の挑戦を描いた感じだ。

戸籍問題を追及する根幹には一人の女性の消息が有るのだろう
けど、この辺の事情が主人公の心因性認識不全症候群に繋がっ
ているのだろうし、追々千尋(仮名?)と徹の関係が分かってい
くのかな。

なかなか社会に於いて自分の立ち位置が確立出来ず、自分自身
の特性を見いだせずにいる女性が、上手いこと偏差値75パワー
を利用して徹の中に印象づけるだけの役割を果たした感じ
だし、徹という人物がどんな人物なのか?という所に視聴者
を惹き付けつつ、実際には相手役の澤木千尋こそどんな人物な
のか?という所に繋げていく所など、面白いつくり。

千尋のような女性は、一度自分の役割みたいな物を見いだす
事が出来ると恐ろしいくらいに力を発揮していきそう。

ARATAさん改め井浦新さんが如何にも最終的には井上芳行と
共謀して乗っ取っていきそうな感じもするけど、とりあえず
ドラマは始まったばかりなので、あまり固定的な視点を持たず
見ていくのが吉だと思う。

それにしても千尋の着替えを買いに行くシーンとか、
「プリティウーマン」の影響じゃないのだろうけど、よく見か
けるシーンだね。徹役の小栗旬さんの偏屈そうな役割を見て
いると、月9でキムタクが演じた「月の恋人〜Moon Lovers〜」
ほ思い出す。

千尋の親友役には「11人もいる!」でソアラ役の野村麻純が
クレジットされている。ソアラ役は随分弾けて存在感を出して
いたけど、このドラマではちょっと活躍するのが難しそうだね。