最後から二番目の恋 (2012年1月期・フジ・木曜22時枠) 脚本：岡田惠和 演出：宮本理江子、谷村政樹、並木道子 プロデューサー：若松央樹、浅野澄美 音楽：平沢敦士 主題歌：浜崎あゆみ「how beautiful you are」 http://www.fujitv.co.jp/nibanmeno_koi/index.html

第1話 寂しくない大人なんていない
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独身の女性プロデューサーの千明は、仕事ばかりの人生を
送っているが、その分婚期を逃し、そして恋愛する機会自体も
失われていく。更に職場での自分の立場を見ると、部下達から
煙たがられているような感じで、若者達との感覚のギャップ
に思わず辟易としたものを感じていく。自分の今後の居場所
を確保するために、女性独身の友達三人とルームシェアを
決め込もうとするが、いざ鎌倉へいくと、他の女性二人は
その気がない事を聞かされ、失望する。

中年の女性が考える今後の人生。
若い頃に思い描いていた大人の姿からは随分と外れて、感情に
任せて生きて行けた年齢を過ぎた時、女性はどのような行動を
取っていくのか。

まさかキョンキョンの口から閉経・更年期なんて言葉を聞く
事になろうとは思わなかった。

とにかく人と人のコミュニケーションはなかなか息をつかせ
ぬほど、面白い流れの連続だったし、外から来たものを容易
には受け入れない人がいたり、逆に受け入れる為に観光推進課
で働く人物を設置しておくところなど、なかなか面白い設定
ではある。

若い頃には鎌倉の古民家など眼中には無かった人でも、年を
重ねるウチにこんな環境も悪くはないとする価値観も分かる
し、ドラマを通してそんな生き方の提言としても悪くはない。

ただこのドラマでも日本の現状以上に多い家族の姿は、それ
ぞれの兄弟の中の問題点をえぐり出す為のエピソード構成な
んだろうなと思わせるものが有り、独り身である主人公の
境遇を際だたせていく役割を果たしそうだね。

真平が皿を落としたときの兄弟の慌てようとか、双子の妹・
万理子の内向的な性格など、今後少しずつ問題点が露わにな
ってきそうだ。