最後から二番目の恋
(2012年1月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:岡田惠和
演出:宮本理江子、谷村政樹、並木道子
プロデューサー:若松央樹、浅野澄美
音楽:平沢敦士
主題歌:浜崎あゆみ「how beautiful you are」

http://www.fujitv.co.jp/nibanmeno_koi/index.html





第7話 恋ってどうすれば良いんだ?
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和平は真平が天使として最後の旅に出る前に、全ての事実を
千明に告白したと勘違いし、その事を口にしてしまう。
千明からどういうことかと問いつめられ、仕方なく全てを
話していく。真平は脳に腫瘍があり、11歳の時に切除の手術
をするも完全に切除しきれず再発の場合には助かる可能性が
無いという事を・・・。

真平の病気の事実が告白される事を除いては、このドラマの
中でも特に何があった訳ではないエピソードだった。

まさか本気で付き合うことになるとは思っていなかった千明
は、本気で付き合おうと言われて戸惑う姿。ただでさえ
戸惑う状況の中、何時死ぬかも知れないとする告白が有った
人物とどのように付き合っていけばいいのか。

しんみりとさせられるような状況も、千明のバイタリティ溢
れるキャラクターによって上手く切り抜けていく内容だった。
人間は誰でも死ぬものだし、何時死ぬのかは神のみぞ知ると
いうことで、和平をネタにし上手いこと、真平の死の呪縛の
臭いを払拭した感じがする。

恋とは何かを考える機会を与えるのは良いけど、この年齢に
なってもまだ恋とは何かを語り合う姿に、愛とか恋は人間に
とっては永遠の課題だなと思わせる者がある。

千明は何故私なのかを考える。
一人で生きていける力を持っている千明ならば、真平の死に
直面しても切り抜けてくれるものが有るのだろうし、与えて
くれる存在だというのがその理由付けとして描かれた。

千明の屈託のないキャラクターを見ると全方位的に人を元気
づけるものを持っている所が印象的だ。
今回は和平の愚痴を聞いてあっさりと吸収したし、帰宅した
時には、落ち込む典子を一緒にして笑い飛ばして元気づける。

問題は和平と千明が結ばれると想定しているドラマだと思って
いるので、真平と千明をどのように別れさせて和平との関係
を繋げていくのか。もしかすると悲しい結末が用意してされて
いるのではないかという気もしてちょっと先行き恐いものが
あるね。

真平に対して、和平が50歳のしんどさを味わえとか、えりな
にしても28歳頃結婚するから必ず式には出席してと語り、
真平をさりげなく勇気づける家族の姿がとても暖かいね。

吉野千明 …… 小泉今日子 (45歳、ドラマプロデューサー)
長倉和平 …… 中井貴一 (45歳、鎌倉市役所観光推進課課長)
長倉万理子 …… 内田有紀 (35歳、長倉家の次女、双子。)
長倉真平 …… 坂口憲二 (35歳、長倉家の次男、双子。)
水谷典子 …… 飯島直子 (45歳、専業主婦、長倉家・長女)

三井 …… 久保田磨希 (JMTテレビ)
武田誠 …… 坂本真 (JMTテレビ)
飯田ゆかり …… 広山詞葉 (JMTテレビ)
栗山はるか …… 益若つばさ (ドラマの原作・脚本家)

田所勉 …… 松尾諭 (鎌倉市役所観光推進課)
大橋知美 …… 佐津川愛美 (鎌倉市役所観光推進課)
一条 …… 織本順吉 (鎌倉市役所に電話してくるクレーマー)
荒木啓子 …… 森口博子 (出版業界で働く千明の独身仲間)
水野祥子 …… 渡辺真起子 (音楽業界で働く千明の独身仲間)
長倉えりな …… 白本彩奈 (11歳、和平の一人娘)
水谷広行 …… 浅野和之 (53歳、典子と歳が離れた夫)
水谷翔 …… 田中碧海 (典子と広行の一人息子)


大橋秀子 …… 美保純 (知美の母、食堂勤務)
村上文也 …… 八神蓮 (典子と出会う・悩み相談)
村上の父 ……岩松了
料理店 …… 春海四万

伊藤麻実子、深澤玲佳、宮坂あゆみ、浅海さき


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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