最後から二番目の恋 (2012年1月期・フジ・木曜22時枠) 脚本：岡田惠和 演出：宮本理江子、谷村政樹、並木道子 プロデューサー：若松央樹、浅野澄美 音楽：平沢敦士 主題歌：浜崎あゆみ「how beautiful you are」 http://www.fujitv.co.jp/nibanmeno_koi/index.html

第9話 キスは口ほどにものを言う！
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酒の飲み比べをした千明と和平の二人は、酔いつぶれてその
ままソファーで一晩を明けるが、二人はその晩の記憶が無く、
千明は誰かとキスした記憶があるものの、それが誰なのかさえ
覚えていない。もっとも身近に居る和平とキスしたのではない
か?とする千明に対して、和平は昭和的感覚で責任を感じて
いく。

とりあえずようやく和平と千明が互いの良さをハッキリと認識
したという事で、時に酒を飲み交わしていくのも悪くはない
感じの流れが演出された。

真面目な和平の姿。ノリの良さで他人からの相談を一心に受け、
そして真平の病気の事実を知ろうとも、万理子からの衝撃の
告白を受けようとも、あっさりと吸収してしまう千明の人柄が
共に視聴者の共感を呼ぶだけの人物像を描けている。

千明を和平に奪われることで、真平が落ち込む流れが演出され
ていきそうだけど、その辺も上手く彼にピッタリ相手を用意し、
和平と千明のような関係を築けそうな人物を上手くあてがった
感じがする。

今回はまさに喧嘩することによって相性を図る意味合いがあり、
和平と喧嘩出来ずに地団駄を踏む知美との関係だったり、
予期しないところで知美と真平の間で喧嘩に発展してしまう所など
千明と和平の関係に向けて地ならしが行われたのかと思われる
ところもあった。

子供に振り回される親の苦労・苦悩が典子や和平の親子関係の中
から見えてくるし、それでも絆は存在していることが提示され、
その辺のバランスは上手く保たれている。

和平と千明が飲みあうシーンは、殆ど芸術に近く、和平の笑う
姿、千明の笑う姿の絶妙なタイミングを見ていると、ホントに
年を取るのが楽しそうな感じがしてくるのが良いね。