最後から二番目の恋
(2012年1月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:岡田惠和
演出:宮本理江子、谷村政樹、並木道子
プロデューサー:若松央樹、浅野澄美
音楽:平沢敦士
主題歌:浜崎あゆみ「how beautiful you are」

http://www.fujitv.co.jp/nibanmeno_koi/index.html





第11話 まだ恋は終わらない〜最終回
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出勤のために電車に乗っていた千明と和平は、そこで真平と
知美が仲良く喧嘩するシーンを目撃する。
その姿を見て、二人は自分たちのモテ期の終わりを感じると
共に、千明と和平はそれぞれの相手に素直に心情を語り、
一連のつきあいを絶つことを決意する。

いよいよこのドラマも最終話。
タイトルとも言える最後から二番目の恋の意味とは果たして何なのか。

千明と和平の可能性を示しつつも、明確に結びついたとする具体的で
象徴的なシーンを描かなかった辺りは上手い演出だなと思う。
誰もがこの二人は結ばれると思っているわけで、二人が真平と知美と
どのように区切りをつけて結ばれるのかに期待を寄せている中で、
別れてすぐに二人がくっつくというのも、多少なりとも遺恨が残りそうな
感じもするからね。

ドラマとして上手く描かれていたのは、千明が長倉家と距離を置いた
後のフォローの取り方だったと思う。
他のドラマならば、今までの三ヶ月を無かったかのように過ごすために
も、引っ越ししてしまうような流れを演出していくかにも思えたけど、
敢えて踏みとどまらせていく辺りに現実感を感じる流れに繋がったと
思う。普通の人ならばそう簡単に引っ越しできないだろうし、彼女の場合
持ち家になった訳だからね。

千明が一人の時の物足りなさ感を引き出して、最後に再び関係を戻す
という段取りを見ることで、やはり人は一人では生きていけないのだろうし
かといって恋愛が全てでは無いような主張もよく分かる所があった。
最後の千明のナレーションは、同世代の似たような境遇にある人への
エールみたいにも思える作りだったな。

典子夫婦のエピソードはなんとなく想像出来るものが有った。
再会は偶然という設定だったけど、広行が故意に行っている行動だと
思って見ていたけどね。

是非ともシーズン2を希望したいところだね。

吉野千明 …… 小泉今日子 (45歳、ドラマプロデューサー)
長倉和平 …… 中井貴一 (50歳、鎌倉市役所観光推進課課長)
長倉万理子 …… 内田有紀 (35歳、長倉家の次女、双子。)
長倉真平 …… 坂口憲二 (35歳、長倉家の次男、双子。)
水谷典子 …… 飯島直子 (45歳、専業主婦、長倉家・長女)

三井 …… 久保田磨希 (JMTテレビ)
武田誠 …… 坂本真 (JMTテレビ)
飯田ゆかり …… 広山詞葉 (JMTテレビ)
栗山はるか …… 益若つばさ (ドラマの原作・脚本家)

田所勉 …… 松尾諭 (鎌倉市役所観光推進課)
大橋知美 …… 佐津川愛美 (鎌倉市役所観光推進課)
一条 …… 織本順吉 (鎌倉市役所に電話してくるクレーマー)
荒木啓子 …… 森口博子 (出版業界で働く千明の独身仲間)
水野祥子 …… 渡辺真起子 (音楽業界で働く千明の独身仲間)
長倉えりな …… 白本彩奈 (11歳、和平の一人娘)
水谷広行 …… 浅野和之 (53歳、典子と歳が離れた夫)
水谷翔 …… 田中碧海 (典子と広行の一人息子)

境浩一朗

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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